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ブガッティが限定99台の「ロードスター」を発売するらしい!ボクとしては過去に計画が凍結された「アトランティック」の復活と見ているが

2022/07/10

ブガッティ・シロン

| さらにこのアトランティックは後にピュアエレクトリックハイパーカーとしてラインアップされると考える |

そうすればブガッティはアトランティックの開発コストを吸収でき、コレクターも希少モデルを手にできてすべてが丸く収まることに

さて、ブガッティが「オープンモデルを発売する」という衝撃のニュース。

これは公式に語られたものではなく、「関係筋の話」としてThe Supercar Blogが伝えたもので、単なるオープンモデルではなく「ロードスター」となり、限定台数99台だと言われます。

なお、搭載されるエンジンはシロン・スーパースポーツやチェントディエチに積まれる1,600馬力版の「トール(ソー=THOR)」だとも報じられています(エンジンに名称があったのははじめて知った)。

シロンのプラットフォームはもともとオープンを想定していない

ブガッティの現行モデルはチェントディエチであってもディーヴォであってもシロンと同じプラットフォームを使用していますが、このプラットフォームはもともとオープン化を想定しておらず、これはシロンの発表当初にも言及された事実。

先代であるヴェイロンには「タルガトップ(グランスポーツ)」が存在するものの、シロンでは一気に出力が向上しており、かつ最高速も伸びているため「オープンボディでは耐えることができない」のかもしれませんね。

ブガッティ・シロン

ただ、それでもオープン化するとなると、しかもタルガトップではなくスピードスターとなるとコンパクトなAピラー(もしかするとAピラーすら無いかもしれない)、Bピラーレスというバスタブ状シャシーとなるため、相当な補強が必要となりそう。

しかしブガッティとしては「オープンボディでも耐えることができるよう」パワーやスペックを落とすことだけは絶対にしないはずで、(おそらくは)ガソリンエンジン世代最後のブガッティとして最高レベルのパフォーマンスを与えるのは間違いものと思われます。

そしてこれを実現するためブガッティのエンジニアたちは「不可能を可能にする」ために日夜取り組むことになりそうですが、そのぶん価格は「非常に高価(チェントディエチよりも高価になってもおかしくない)」になるのかも。

ただしそこにはいくばくかの疑問も

ただ、このブガッティ・ロードスターについては完全に発売を信じることができない面もあり、それはまず現在ブガッティはシロンシリーズの生産をほぼ終え、現在サーキット専用モデル「ボリード」の開発と生産にかかっており、この開発が困難な新型ロードスターのプロジェクトに割くことができる余力があるのかどうかということ。

そしてこの「99台」という数は非常に多く、シロンシリーズそのものが500台のみの限定生産であり、6億円のディーヴォが40台限定、10億円のチェントディエチが10台限定。

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そして5億円以上のボリードも40台に限定されており、つまり「ブガッティ・ロードスター」の99台というのは(もっとも高価なモデルになる可能性があるにもかかわらず)もっとも限定台数としては大きくなるわけですね。

これは希少性を重んじるブガッティにとっては「多すぎる」台数でもあり、購入権利が与えられるブガッティの顧客にとっても同じように感じられるかもしれません。

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なお、ブガッティのオーナーとしても、この話を聞かされたとして「また限定モデルが出るのか・・・。ちょっと前には別のブガッティを注文してまだ納車されていないのに」と考える可能性もありそうですが、ブガッティを複数台購入できるオーナーはお金の心配とは無縁そうなので、むしろ「待ってました」なのかもしれません。

ブガッティは実際にオープンモデルを計画したことも

ちなみにブガッティは過去にもオープンモデルの投入を考えたことがあり、これは「アトランティック・ロードスター」と呼ばれていたもの。

見ての通りシロンとは異なりフロントにエンジンを搭載するハイパーカーで、クローズド版の「アトランティック・クーペ」とともにシロンの下に位置するモデルとして計画されたハイパーカーです。

ちなみにこのアトランティック・クーペもしくはロードスターは世界的な景気後退によって計画がキャンセルされていますが、実際に試作車が製造されているので、ある程度までプロジェクトが進んでいたと考えてよく(開発には18ヶ月がかけられたと公式に言及されている)、もしかするとこれをリバイバルするのかもしれません。

そうするとこの「アトランティック」の開発コストを吸収することができるうえ、今後このプラットフォームをハイブリッドもしくはピュアエレクトリック用に転用するなどして、シロン後継モデルにプラスした新型車として別途販売することもでき、もしかすると今回報道された「ブガッティ・ロードスター」とはシロンの派生モデルではなく、フロントエンジン搭載のまったくの別モデルなのかもしれません(であれば、99台限定であってもその希少性を担保できる。後継モデルがエレクトリック化されるのであれば、ガソリン版は99台しか存在しなということになりそうなので)。

ちなみにこのアトランティック・クーペ / ロードスターについては(ガソリンはもちろん)ピュアエレクトリックパワートレインの搭載も想定した開発がなされていたといい、それを考えるとますますこの線が濃くなり、今回はガソリン、そして今後は(リマックと共同にて開発する)ピュアエレクトリックハイパーカーとして発売する可能性も見えてきます。

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さらに2008年には「ブガッティ・ヴェイロン・バルケッタ」がブガッティのデザインチームによって考えられていますが、こちらは見ての通りミドシップ、そしてそのデザインはのちのディーボへと受け継がれることに。

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参照:The Supercar Blog

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