| ブガッティの場合はノーマルこそが「完全に調和が取れた状態」であり、そこをあえて崩そうとするオーナーは非常に限られるだろう |
ただし世界は広く、シロンオーナーのうち1人や2人はそこに踏み込む人がいるかもしれない
さて、マンソリーがブガッティ・シロンのカスタムを提案すべく、その画像を自身のFacebookページへと公開。
現段階ではCGにとどまるようなので実際にこのカスタムがなされた個体があるようではないようですが、もしかするとすでに顧客からのオーダーがあり、その注文を実行するためにこのCGが制作されたのかもしれません。
なお、ブガッティは過去にヴェイロンを数台カスタムしたことがあり、さらにはフェラーリ・モンツァSP2のような希少車にも手を入れたこともあるので、シロンについても依頼さえあればためらいなく改造に踏み切ることになりそうですね。
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マンソリー×ブガッティ・シロンは「Centuria」
なお、マンソリーは自身の作品に名称を与えることがあり、このシロンについては「Centuria(チェントゥーリア)」と命名されています。
画像を見る限りではフロントバンパー、フロントフェンダー、フロントフードが入れ替えられ・・・。
ホイールも交換済み(カーボンファイバー製のエアロカバーが装着されている)、そしてサイドにはフローティング構造を持つエアロパーツ、そしてルーフにはエアスクープ(シュノーケル)が装着済み。
リアだとディフューザー、バンパー、ウイング、エンジンフードが変更されているようですね。
インテリアだとマンソリーが最近多用する「ターコイズ」をアクセントに用いた仕様へと「総張り替え」。
なお、ブラバスもこういったターコイズブルーというかティファニーブルーを多用する傾向にありますが、その理由はおそらく「(これらチューナーのメイン顧客が住む)中東ではターコイズブルーが好まれる」からだと思われます。
どういった人が一体ブガッティをカスタムするのか?
そこで気になるのが「どういった人がブガッティをカスタムするのか」。
ブガッティはもともと究極のカスタマイズ性を誇っており、よって多くのオーナーは新車購入時に自身のブガッティをカスタムするものと思われます。
ただ、エクステリアだとカラー、インテリアだとカラーや素材の変更はできるものの「構造変更までを行う」ことは許されず、それはブガッティのクルマがすでに機能的に完成されているためで、よってどこかに手を入れるとバランスが崩れてしまうからだと推測されます(そして僅かな変更であっても、時速400キロ以上で機能するようにテストを行わねばならず、時間とお金がかかりすぎる)。
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よって、「形状を変更したい」オーナーであればブガッティ本社に頼らず、マンソリーのようなチューナーへとカスタムを依頼する可能性が考えられ、しかしブガッティが本来持つ性能を多少なりともスポイルしてしまうこと、そして芸術性を損なうと同時に価値を下げてしまうことを考慮すると、そのリスクを冒してまでカスタムを行うことはないかもしれませんね。
そしてもう一つは「新車でブガッティを買えなかったオーナーが、自身の思うような仕様を実現したい場合」。
ブガッティは厳しい購入制限を設けているといい、そしてその「制限」はお金で解除できるものではなく、つまり「いくらお金を持っていても購入する権利を貰えるとは限らない」のがブガッティ。
よってブガッティを新車で購入することが叶わなかった人は中古にてブガッティを購入せねばならず、しかし売り物が少ないために自分がほしいと考える仕様に出会える可能性が非常に小さいのだと思われます。
よって「売り物が出たら」ひとまず入手し、そこから改造を行うことになるケースも想像できますが、それでもやはりその価値が下がる可能性を無視してまでカスタムを行わないかもしれません。
ただ、世の中には「自分が思うような仕様を実現できるのであれば、ブガッティ1台分のお金を捨てても構わない」というような人が世界には一人が二人はいるものと思われ、そういった人が頼りにするのがマンソリーなのでしょうね。
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