生産わずか10台、新車価格15億円の超希少ハイパーカー、ブガッティ・チェントディエチが中古市場に登場。意外なことに前オーナーはけっこうこのクルマで走っていたようだ

Image：Joe Macari

｜　この機会を逃すと、次はいつチェントディエチの売り物が出てくるかわからない　｜

しかもこのチェントディエチはブガッティEB110を連想させる「好ましい」ボディカラーを持っている

さて、ブガッティはシロン世代においてディーヴォ、ボリード、W16ミストラルなど様々な派生モデルをリリースしていますが、その中で（ラ・ヴォワチュール・ノワールを除くと）もっとも生産台数が少ないのがチェントディエチです。

これはブガッティの創立110周年にあわせて10台のみが生産された超希少ハイパーカーで、かつて（ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティの生誕110周年を記念して）発売されたブガッティEB110のオマージュというポジションも併せ持っています。

わずか10台のみしか存在しないブガッティ・チェントディエチが売りに出される

そして今回、エキゾチックカーディーラーであるジョー・マカリに登場したのがこのチェントディエチ。

販売価格は提示されていないものの、新車時の車両本体価格が900万ドル（現在の為替レートにて約14億5000万円）だったので、そこからプレミアが付いて尋常ではない数字となっている可能性が高そうです。

ボディカラーはアルジェント（シルバー）、そしてインテリアはブラックとレッドという仕様。

なお、驚くべきは5,250kmも走行していることで、ブガッティのようなハイパーカー、そして10台しか生産されていないクルマとしては「かなり走っている」と考えて良さそうですね。

このブガッティ・チェントディエチに搭載されるのは8リッターW16世代では「最強スペック」を誇る1,600馬力仕様の”トール”エンジンで、これにより0-100km/h加速はガソリン車では最速の部類である2.5秒、そして最高速はじつに380km/h（リミッター作動）を誇ります。

なお、ブガッティの少量生産モデルが（標準モデルに比較して）とんでもなく高くなってしまうのは、僅かな生産台数のためにボディパネルや冷却系（空気の取り入れ口が変わるので）を再設計し、かつそれらを風洞や実走によってテストする必要があるためで、そのコストをこのチェントディエチのように「10台」で割るとどうしても”その価格”となってしまうわけですね。

ちなみにこのチェントディエチのインテリアも（エクステリア同様に）EB110をモチーフとしており、センタートンネルやフロア、シートにはブロックパターンのチェックが（ステッチにて）再現されています。

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参照：Joe Macari