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近代ブガッティ各モデルの最高速はどれくらい?時速489kmから300kmまで、シロン、ディーヴォ、チェントディエチ、EB110など16モデルを順番に並べてみた

ブガッティ

| シロン世代のブガッティであってもけっこう最高速には違いがある |

ここ数年のブガッティはモデルごとに明確に性格を分け、コレクションに値するラインアップを作り上げている

近代のブガッティは比類なきパワー、そしてそれによってもたらされる最高速がひとつの特徴となっており、しかし同じブガッティといえども微妙にその最高速が異なります。

その理由としては「キャクターの相違」によるもので、ブガッティはシロン世代となったのち、「コーナリング性能と最高速とは両立できない」としてそれぞれベクトルの異なるバリエーションを発表しているわけですね。

たとえば、サーキット用であればシロンスポーツのような「ハイダウンフォース」、最高速追求型であればシロン・スーパースポーツのようなロングテール+ローダウンフォースといったモデルが存在し、そしてこれらには(専用のエアロパッケージのみではなく)それぞれの目的に特化した、足回りを含む特別仕様が与えられています。

そこで今回、近代の(ロマーノ・アルティオーリ時代含め)ブガッティ各モデルの最高速ランキングを見てみましょう。

1.シロン スーパースポーツ300+(時速489km)

このシロン・スーパースポーツ300+はドイツの認証機関であるTUVによって最高速(489km/h)が公的に記録されており、ギネス記録含め現在「世界最速のクルマ」。

ただし実際に最高速を記録したのはプロトタイプであり、量産仕様車の最高速は439km/hに抑えられています。

ちなみにこの「ブラックとオレンジ」はヴェイロン時代から続く「最高速記録ホルダー」の証でもありますね。

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2.シロン スーパースポーツ(時速439km)

シロン スーパースポーツは、限定生産されたスーパー スポーツ300+ の「標準」バージョンであり、シロン最後の生産バージョン。

スーパー スポー 300+は完全にスピードと記録更新を目指していたものの、スーパースポーツは最高速をやや削り、そこに快適性をプラスしています。

これはインテリアを見ると明らかで、スーパースポーツ300+はアルカンターラとカーボンファイバーメイン(軽量化のため)、しかしスーパースポーツは快適なレザーとアルミニウムがふんだんに使用され、、パフォーマンスへの妥協を最小限に抑えながら豪華で魅力的なキャビンを作り出すことに成功しています。

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3.W16ミストラル(時速420km)

W16ミストラルは「世界最速のロードスター」と言われており、2005年にヴェイロンに初めて搭載されたW16 エンジンを使用する最後のブガッティ。

「ミストラル」という名前は、(ブガッティ創業者が過ごしていた避暑地である)南フランスを吹き抜ける風に由来し、わずか99台が生産され、500万ユーロ(現在の為替レートだと8億2500万円くらい)という驚くべき価格設定がなされています。

なお、この価格となった理由は「もともとブガッティはシロンのオープンモデルを作る予定がなかった」からで、そのためW16ミストラルを実現するためには事実上ゼロベースから設定せざるを得なくなったからだとされています。

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Bugatti

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4.シロン(時速420km)

シロンは2016年にヴェイロンの後継として登場しており、現在ブガッティ現行モデルの「始祖」的存在。

「シロン」という名称はブガッティのファクトリードライバーとしてレースに出場し、1930年代を通じてグランプリでいくつかの勝利を収めたモネガスク(モナコ人)のレーシングドライバー、ルイ・シロンに由来しています。

ブガッティ・シロン
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5.ヴェイロン スーパースポーツ(時速415km)

ヴェイロン スーパースポーツはヴェイロンのハイパフォーマンス版として48台のみが生産され、パワーアップしたエンジン、強化された足回りを持っており、世界記録更新記念バージョン「WRC(ワールド・レコード・カー)」も5台のみ限定生産されています。

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6.ヴェイロン グランスポーツ(時速408km)

ヴェイロン グランスポーツは2008年のペブルビーチ コンクール デレガンスで初公開されており、これはヴェイロンの「タルガトップ」バージョンです。※ ルーフを付けずに運転した場合、最高速度は368km/hに制限される

ちなみに取り外したルーフは車体に収納できず、しかし外出時に急な雨に降られた場合に備え、簡易ソフトトップが付属することに(この場合、最高速は時速130kmに制限される)。

ブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツ
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7.ヴェイロン16.4(時速408km)

このヴェイロン16.4はフォルクスワーゲングループ傘下となった後にはじめて登場したブガッティであり、「16」はW16、「4」はクワッドターボを意味します。

なお、ヴェイロンの名前は、ブガッティの開発エンジニアであり、テストドライバーや企業のレーシングドライバーとしても活躍したピエール・ヴェイロンに由来(1939年のル・マン24時間レースでは、コ・ドライバーのジャン・ピエール・ヴィミーユとともにブガッティを運転して優勝した)。

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8. ラ ヴォワチュール ノワール(時速400km)

ラ ヴォワチュール ノワールはシロンをベースにしたワンオフモデルで、1930年代のブガッティにおける、最も象徴的なクルマの1つであるタイプ57 S アトランティックへのオマージュです。

ラ ヴォワチュール ノワールとは「黒いクルマ」を意味し、その名の通り車体はオールブラックで仕上げられ、最高速よりも快適性を重視したために最高速が若干低くなっていると言われていますね。

注文したのはフェルディナント・カール・ピエヒで、しかし彼は納車前に亡くなり、現在は彼の家族がこのクルマを所有しているのだそう。

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9・チェントディエチ(時速386km)

チェントディエチは2019年にカリフォルニアで初公開され(イタリア語で「110」を意味する)、EB110とブガッティの110周年の両方へのオマージュという特別なモデルですが、生産台数はわずか10台という超希少モデルでもあります(このうち1台はクリスティアーノ・ロナウドが所有するオールホワイトモデル)。

シロンをベースに、EB110 のよりアグレッシブなくさび形のデザインと角張ったラインからインスピレーションを得ており、ブガッティの特徴である伝統的な馬蹄形グリルはEB110同様に「かなり小さなデザイン」にとどめられています。

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10.ボリード(時速380km)

ボリードは2020年に初めてプロジェクトが公開されたサーキット専用ハイパーカーで、その名前は「レーシング カー」または「非常に速い車」を意味するフランス語の”le bolide”から。

F1 やル・マンレーサーと同様のカーボンファイバーモノコックを備え、軍用グレードの消火システムやFIA仕様のハーネス塔を備え、ますが、最高速については当初の500km/hから380km/hへと引き下げられており、その理由は「500km/hを出せるサーキットはなく、無駄な最高速よりもサーキットで使い切れる性能を追求したため」だとアナウンスされています。

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11.ディーヴォ(時速380km)

ブガッティ・ディーヴォは2018年に発表されており、その名はタルガ フローリオで 2 回優勝したアルバート・ディーボから、そして生産台数は40台。

ベースはもちろんシロンで、新しい排気システムやエアロダイナミクスの改善(エアフロー最適化が大きなテーマである)などパフォーマンスを重視した大幅な変更が加えられ、その外観はほとんどシロンとの共通点がないことも特筆すべき点。

アグレッシブな外観を備え、ルーフ後部の”シュノーケル”はシロンよりもはるかに大きいリアウイングに空気を導くこととなるほか、大きく張り出したフロントチンスポイラー、大型フロントエアインテーク、フロントフード上の冷却ベント含め、車体の周りを流れるすべての空気を利用してダウンフォースとスピード、冷却性能を最大化しています。

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12.ヴェイロン グランド スポーツ ヴィテッセ(時速375km)

ヴェイロン グランド スポーツ ヴィテッセは2012 年のジュネーブ モーター ショーで初公開されたヴェイロン スーパー スポーツの「タルガバージョン」。

ただし単にオープン化したのみではなく、より大きなエアベント、ダブルディフューザー、ルーフスポイラーなど、いくつかの空力的改良が加えられ、センター出しデュアルエキゾーストやフルカーボンファイバー製の外装、オプション扱いのエクスポーズド・カーボンファイバー仕上げもこのモデル以降の特徴です。

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13.EB110 スーパー スポーツ(時速372km)

こちらは現在の「ブガッティ・オトモビル」ではなく、その前の別会社「アウトモビリ・ブガッティ」時代に発売されたスーパーカー。

EB110自体はエットーレ・ブガッティの生誕100周年を記念したクルマですが、「スーパースポーツ」はその強力バージョンで、外観だといくつかの空力面でのアップデート、そしてエンジンパワーの向上がなされています。

発表は1992年、当時は量産車における「最も速い加速」、「最も高い最高速」、および氷上最速車の新記録を樹立しています。

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14.シロン・ピュールスポール(時速350km)

シロン・ピュールスポール(ピュアスポーツ)はシロンのハンドリングに重点を置いた限定バージョンで、最高の精度とコーナリングスピードを実現するための調整がなされています。

よって最高速は重要ではなく、ダウンフォースを重視したエアロパッケージに加え、より硬いスプリング、カーボンファイバー製アンチロールバー、Sport+ ドライブ モードなど、ハンドリングの向上を目的とした多くの改良が施されてるほか、7速デュアルクラッチオートマチックトランスミッションはギア比が短くなり、より鋭い加速を実現することに。

なお、3Dプリントされたチタン製エキゾーストフィニッシャーの採用はこのモデルが「初」ですね。

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ブガッティ特有、あの「光がボディ表面に反射する」ペイントは完成までに5週間もかかっていた!新たに「ブルーにブルー」の光の波を再現したシロン・ピュールスポールも公開
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15.EB110(時速336km)

こちらは「スーパースポーツ」ではないベーシックなEB110。

現代のブガッティにも続くミドシップ+クワッドターボ、4WDというパッケージングを採用しており、発売は1991年、そして販売終了は(当時世界を襲った経済不況により)1995年。

マルチェロ・ガンディーニ、パオロ・スタンツァーニといったランボルギーニ・カウンタックの開発メンバーが集まり、パガーニ創業前のオラチオ・パガーニもここに参加するなど、まさにドリームチームによって作られたクルマでもあり、その開発プロセスにおいては、ランボルギーニ ミウラを開発したイタリアの企業、テクノスティールの支援を受け、サスペンションはフランスの航空機会社アエロスパシエールによって製造されるなど様々な企業の協力によって実現がなされています。

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ブガッティEB110
ブガッティEB110の中古相場が10倍近くまで高騰し「第二のマクラーレンF1になる」とまで。なぜマクラーレンF1、そしてブガッティEB110はそこまで高く評価されるのか?

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16.ブガッティEB112(時速300km)

このEB112は「EB110のセダンバージョン」として開発されるもアウトモビリ・ブガッティの倒産によって市販の可能性が潰えてしまった悲運のクルマ。

450馬力を発生する6.0リッターV12エンジンと6速マニュアルトランスミッション、全輪駆動を組み合わせており、3台の試作車、後にパーツを組み合わせて2台が製造されています。

EB112 のデザインは、もともと1930年代のブガッティの象徴的なモデル、特にタイプ57からインスピレーションを得ており、スタイリングを担当したのはイタルデザイン (ジョルジェット ジウジアーロ)。

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