紆余曲折の結果、ついにドゥカティはフォルクスワーゲン・アウディに残留
フォルクスワーゲン・アウディグループがついにドゥカティの「売却」を取りやめる模様。
これはVWアウディの労働組合「IG Metall」の要求によるもので、現在VWアウディグループに属する、つまりはIG Metallに属するドゥカティの従業員が売却によって雇用が失われることを懸念し、組合に相談→組合がVWアウディに掛け合った、という流れになるようですね。
今回、「ドゥカティ残留」とのコメントが出されたのはイタリアの組合「FIOM CIGL union(労働組合)」からで、今のところフォルクスワーゲン・アウディグループからの正式発表は無し。
イタリアでは思いのほか労働組合の力が強く、フェラーリやランボルギーニもそれでずいぶん苦労した、と言われていますね。
ドゥカティの買い手にはハーレ・ダビッドソンの名も
フォルクスワーゲン・アウディグループはそのディーゼル不正事件に絡み、リコール対応費用や保証金、車両の買い取りなどに多額の出費を強いられ、そのために車種の整理を行ったり(特定地域で売れていないモデルを廃版に)といった業務改善を実施。
しかしながらそれでは「足りず」、一時はドゥカティのほかランボルギーニまでもが売却の対象になるのではと噂されたことも。
なおその後、ランボルギーニ売却の噂は消えたもののドゥカティの売却は顕在化し、最終的に4社まで買い手を絞りこんだ、いやハーレー・ダビッドソンが買収に名乗りをあげた、など様々な話が出ています。
さらにその後、様々な努力やプラットフォーム共通化によってフォルクスワーゲン・アウディグループの収益が大幅に改善し、VWアウディの役員の間では「やっぱり売らなくてもいいのでは」という意見が多数を占めてきているとの報道がなされるに至り、その傾向を踏まえるに「ドィカティ残留」は確定と考えて良さそうですね。
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