| アウディR8は市販車よりもレーシングカーの方が売れている? |
アウディが猛烈な速度でR8のレースカー、R8 LMS GT4を生産中。
生産を開始したのはつい数ヶ月前とのことですが、ほぼ1日に一台のペースで生産を続けており、すでに50台以上をラインオフさせた、と発表されています。
アウディR8 LMS GT4はその名の通りGT4クラスのレギュレーションに適したレーシングカー。
意外とレーシングカーの需要はある?
もちろんアウディR8 LMS GT4の公道走行はできず、レースに出場するチーム向けに「カスタマーカー」として販売される車両です。
発表は1年ほど前になりますが、その後のルマンにも大量投入され、そして今回ようやく一般向けのR8 LMS GT4が生産されることになったようですね。
アウディR8 LMS GT4は市販モデルのR8とおよそ60%のパーツを共有しており、画像を見ると市販車と同じラインで生産しているようですね(ランボルギーニ・ウラカンのレースカー、スーパートロフェオも同じくロードカーと同じラインで生産される)。
ただしGT4規定に従い後輪駆動化され、しかしエンジンは市販車とおなじ5.2リッターV10を搭載し、トランスミッションも同様に7速デュアルクラッチ。
サスペンションやエアロキットは専用となり、内装は軽量化のためにストリップされることになりますが、車両本体価格はおよそ2650万円と比較的安価で(ケイマンGT4クラブスポーツは2000万円くらい)、かつ市販車との共通パーツも多いのでレース参戦時の維持費も安い車だとされています。
なお、フォルクスワーゲン・アウディグループは最近カスタマー向けのレーシングカー販売に力を入れており、アウディではR8 LMS GT4のほかにTCRスペックのRS3を販売していますし、フォルクスワーゲンもWRC含めモータースポーツから撤退したかわりにゴルフGTI TCR、ポロ GTI R5ラリーカーの販売を開始する、とアナウンス。
ポルシェも上述のケイマンGT4クラブスポーツや911カップ、911GT3 Rの販売を強化していて、ランボルギーニはスーパートロフェオ(ワンメイクレース用)とウラカンGT3を提供し、ベントレーはコンチネンタルGT3を販売開始していますが、レーシングカーに「それだけ多くの需要がある」ということのほうがむしろ驚きです。
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