| 従来型RS3 LMS発表に比べて大幅アップデート |
さて、アウディにとって大きな収入源となっているカスタマー向けレーシングカー。
今回はRS3 LMSの2021年モデルが大幅アップデートのうえ発表されています。
なお、アウディはこれまで180台のRS3 LMSを販売したとのことですが、今回発表された新型RS3 LMSも従来型に負けないヒット作となりそうですね。
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新型アウディRS3 LMSは大きく進化
今回発表されたのは「パイロットカー」となり、そのカラーリングはアウディスポーツ仕様。
一見してわかるのは巨大なフロントグリル(メッシュが粗くなり相当に風通しが良さそうだ)、よりボディにフィットしたオーバーフェンダー、そしてガバっと口を開けたボンネット。
タイヤにはストロボ風のライン、メッシュ風ホイールには部分的にレッドのアクセント。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアが4リンク。
これらについては大きくアップデートされ、よりクイックな動きが可能になっているとのこと。
RS3 LMSに搭載されるのは2リッター4気筒(EA888)、出力は340馬力。
トランスミッションはレース用の6速シーケンシャルが採用され、駆動輪は前輪のみとなります。
ぼくがもっとも目を奪われたのはこの「スワンネック」リアウイング。
従来型RS3 LMSもスワンネックを採用していたものの、ステーの向きが新型RS3 LMSでは「逆」ですね。
ちなみにこちらは従来型RS3 LMSのリアウイング。
スワンネック式リアウイングは「ウイング下側の整流効果を最大化する」ことを主目的に採用されると言われますが、従来型だとウイングの前にステーがあることで、ウイングそのものに当たる風に若干の乱れがあるものと思われます。
ただし新型RS3 LMSだとウイングの後ろにステーがあるため、ウイング面積すべてで直接風を受けることが可能となり、まさに発送の転換といった感じですね(この発想はなかった)。
新型アウディR3 LMSでは安全性も向上
そしてこちらは新型アディRS3 LMSのインテリアですが、アウディいわく「新型RS3 LMSほど安全装備が充実しているレーシングカーはない」。
スチール製ロールケージ、ハーネス、消火システム、セーフティネットなど数々の装備が「標準化」されています。
なお、アウディスポーツによれば「我々のゴールは常に最新の技術を顧客に届けること」だとしており、それは走行性能のみによらず快適性や安全性にまで及ぶと語るなど、あらゆる方面において改良を続けているようですね。
新型アウディRS3 LMS発表の動画はこちら
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