| VWとアウディは先日もステアリングホイールのコントローラー不具合でリコールを出している |
ドイツ車の割に意外と電装品が弱かった
さて、フォルクスワーゲンとアウディとがタイヤ空気圧監視システム(TPMS)とインフォテインメント・システムの電圧レギュレーターの不具合で(アメリカ国内にて)リコールを発表し、その対象台数が231,780台にものぼるとして話題に。
なお、インフォテイメントシステムに関しては、(フォルクスワーゲングループに属する)ランボルギーニからもウルスに関するリコールが届け出られていますね。
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リコールの対象車種は幅広い
今回のリコールに際し、タイヤ空気圧監視システムだとフォルクスワーゲンではアトラス、アトラスクロススポーツ、ゴルフ、ジェッタ、ティグアン等、そしてアウディではA3、Q3が対象に。
インフォテイメントシステムではアウディのみが対象となっていて、A6、A8、A3、A4、A5、A7、E-Tron GT、Q3、Q7、Q8、RS Q8、RS6、RS7、S3、S4、S5、S6、S8、SQ7、SQ8といった感じで「ほぼすべて」。
なお、今回の231,780台のリコールのうち、225,704台がタイヤ空気圧監視システム2関連するもので、問題の内容としては「4つのタイヤが同じ速度で空気圧を失うと、システムがドライバーに伝えるのが間に合わないことがある」とされ、これはアメリカだと連邦自動車安全基準(FMVSS)138 S4.2に違反することになるのだそう(米国では空気圧が損なわれた場合、20分以内に警告を発することを義務づけているが、一部のフォルクスワーゲン / アウディではそれに間に合わない)。
そしてインフォテイメントシステムに問題が出る(可能性がある)のは6,076台ということになりますが、原因としては、インフォテインメント・システムの電圧レギュレーターの欠陥だとされ、メインコントロールユニットの組み立てに使用した電圧レギュレーターの中に「高すぎる電圧入力を許容してしまうものがある」ため高電圧が流れてしまい、結果的にシステムが破損して起動不可となるもよう。
問題の回復は簡単なアップデートにて
ありがたいことに、タイヤ空気圧監視システムの場合、この改善は簡単なアップデートで済むとされ、しかしテスラのように「オーバー・ザ・エア」つまりオンラインでアップデートとはゆかず、よって対象車のオーナーはディーラーへと自身のクルマを持ち込む必要が出てきます。
アメリカでは遅くとも2022年12月30日までに、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカからオーナーへと通知書が送付されるといい、もし日本でリコールが実施される場合、このあたりに何らかの発表が行われるのかもしれません。
一方、インフォテイメントシステムについてはアップデートで問題解決することができないため、インフォテイメントシステムをそっくり入れ替える必要があるといい、こちらはちょっと対応に時間がかかることになりそうですね。
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参照:CARBUZZ