| アウディの上位モデルがここまで一堂に会する機会は滅多にない |
いつの間にやらアウディは相当数のEVを発売する自動車メーカーに
さて、アウディ東大阪さん(以前にベガスイエローのTTを購入したディーラー)よりお誘いいただき、「アウディ エグゼクティブ ラウンジ」へ。
このイベントはアウディのEVとしてハイエンドモデルの一挙展示や試乗が行われるというもので、ウエスティンホテル大阪にて開催されています。
ちなみにウエスティンホテルは梅田の中心から少し離れているためか比較的駐車場に余裕(空き)があり、地下には多くのスーパーカーが停められていることでも有名ですね(その多くは月極にてオーナーさんが借りているもので、カバーをかけて保管されている)。
アウディ エグゼクティブ ラウンジにはこんなクルマが展示されている
そしてまずこちらは会場となるウエスティンホテル大阪 2Fローズルーム。
展示車はQ8 e-tron、Q8 スポーツバック e-tron、RS e-tron GT、Q4 e-tron、Q4 スポーツバック e-tron。
ちなみにですが、各自動車メーカーの顧客にはけっこう特徴があり、ぼくの印象だとアウディの顧客は「シックなオシャレ」さんが多いという認識です。
ホワイトやグレー、ブラックといったカラーのシンプルな、しかし上質な服を着こなしているオーナーが多く、女性やお子様までもが非常にエレガント。
ちなみに会場ではバッグや靴のポリッシュ、ネイルを施してくれるサービスがあり、女性客でも楽しめるように配慮されています。
そしてこういったホテルイベントには定番のドルチェ。
ぼくはチョコレートが好きなので(しかもスポンジではなくムースやねっとり濃いモノが好きだ)こちらの可愛らしい一品をオーダー。
なお、ぼくはドレスコードを指定されない場合、基本的には「ジャージ」で参加することが多く、それは膝をついて写真を撮ったり、場合によってはアクロバティックな姿勢を取ることも多いため。
こちらはQ8 e-tronで最高出力は250kW、航続距離は424km(1,099,000円~)。
エンブレムは前後共に平坦な「ニューデザイン」が採用されています。
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こちらはe-tron GT。
最高出力は390kW、航続距離は534km(19,940,000円~)。
エンブレムは前後とも従来の「立体版」。
こちらはQ4 e-tronで、最高出力は150kW、満充電あたりの走行距離は594km、価格は6,380,000円から。
フロントのフォーリングスは立体バージョン、しかすステアリングホイールとリアのフォーリングスは「平面バージョン」。
不思議なもので、見慣れてくると平面バージョンのエンブレムの方が先進的でクリーンといった印象を受けます。
インテリアはこう。
そのクーペボディ、Q4 スポーツバック e-tronも同じスペックを持ち、価格はちょっと高くなって7,300,000円からという設定です。
テールランプのこういった「複雑な造形」はアウディならではだと思います。
そして今回の目玉はQ8 スポーツバック e-tron。
ボディカラーは新色のブラウン系で、エンブレムは前後とも平面バージョンで・・・。
ステアリングホイール上のエンブレムはなぜか立体版。
アウディ エグゼクティブ ラウンジにはこんな試乗車がある
そしてこちらは試乗車ラインアップですが、超珍しいS8(20,910,000円)にRS Q8(19,900,000円)、RS7スポーツバック(18,910,000円)、RS6アバント(18,270,000円)、そしてe-tron各モデル(展示されているラインアップと同じ試乗車が用意されている)。
ちなみにこのe-tron GTは相当にレアな(ミリタリーっぽい)グリーン。
RSモデルのフェンダーはいつ見てもスゴいな・・・。
ボクが試乗したのはアウディQ8 e-tronとRS Q8
そして今回ぼくが試乗させてもらった2台のうちの1台がQ8 e-tron。
アウディのスペシャリストが同乗してくれ様々な説明を行ってくれ、非常に参考になります。
ざっとした印象だと(EVなので下にバッテリーを敷き詰めており)けっこうフロアが高く、ガソリン版のQ8とはヒップポジションが全く違うこと。
そしてEVなのでトルクに優れ、アクセルを踏めば「ぐっと」出る気持ちよさがあり、かつその静かさや乗り心地の良さは特筆モノ。
アウディはもともと静かで快適なクルマであり、インテリアからも低級音が出ないという認識ですが、Q8 e-tronの場合はさらにそれが徹底しており、ドアミラーの鏡面の角度を調整するモーターの音まで抑え込まれているように感じます(全然動作音が聞こえない)。
ちなみに回生ブレーキの制御はポルシェと同じロジックを持っているように思われ、油圧ブレーキが作動するシーンがはくわずか。
そして両者の切り替えが非常にスムーズに行われ、減速に関してはガソリン車と同様のフィーリングを持つように思います。
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ちなみにインテリアは割と地味(メルセデス・ベンツのような華やかさはない)。
そして次に乗ったのがRS Q8。
現時点でニュルブルクリンク最速のSUVとして王座に君臨するクルマです。
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今はもう一世代前のデザインとなってしまった「鴉天狗」グリル(ぼくはけっこうこのデザインが好きである)。
ガソリン車ということもあり、シート下のフロアにバッテリーが敷き詰められていないことからシートポジションがかなり低く、そしてエンジンの鼓動やサウンドを感じることができる設定を持つことから、かなり「気分が高揚する」ように思います。
Q8 e-tronのような瞬発力はないものの、アクセルを開くのに応じて次第に盛り上がるパワーはなんとも刺激的(同じ速度域であっても体感速度はこちらの方が高く感じられ、アクセルを踏んだ瞬間にぐっと出るQ8 e-tronよりも、ぼくとしてはこちらのほうが楽しいという印象)。
重心の高いSUVにもかかわらずロールがしっかり抑えこまれ、ピッチングも非常に小さいため「スポーツカーライク」なフィーリングを持っていて、かなり大きな車体であるにもかかわらず後輪操舵によってかなりクイックな挙動を示し、実寸よりもコンパクトに思えるクルマです。
正直このRS Q8そしてQ8 e-tronのいずれも甲乙つけ難いクルマであり、むしろ同じ視点から比較できるクルマではなく、両者とも”Q8”の名を持つものの、RS Q8はスポーツカー的、一方のQ8 e-tronはサルーン的でもあり、ある意味では両者とも真逆の性格を持つのかもしれません。
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