| アウディスポーツ「初」の装備も多数盛り込まれ、RS6アバントGTは”価値のある一台”に |
ボディカラーは5色、グラフィックは2パターンから選択可能
さて、先日ティーザー画像が公開されていたニューモデル、アウディRS6 アバント GTが正式に発表。
RS6アバントはもともと「とんでもなく速い」ワゴンとして知られていますが、このRS6アバント GTはそれに加え、調整可能な、かつ専用にチューニングされたサスペンション、カーボンファイバー製ボディパーツ、モータースポーツにインスパイアされたカラーリング、専用デザインの22インチホイール、GT用に再設定されたクワトロ(4WD)システム、そして何より(標準モデルの600馬力を上回る)630馬力/850Nmを発生する4リッターV8ツインターボエンジンを装備することが特徴です。※0-100km/h加速は標準モデルから0.3秒速くなって3.3秒
アウディRS6 アバントGTはこんなクルマ
そこでこのアウディRS6 アバントGTについて詳細を見てゆくと、生産台数は660台のみ、価格は219,355ユーロ(現在の為替レートだと約3500万円くらい)。
アウディ RS 6 アバントGT(2020年に発表された)RS 6 GTOコンセプトにも通じるデザインを持っており、とくにフロントエンドはRS 6 GTOコンセプトのイメージを色濃く反映しています。
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シングルフレームとエアインテークはハイグロスブラックで仕上げられており、車体をさらに低く、より広く見せ、 フロントエプロンのバーチカル(垂直)ブレード、新デザインのインテークグリル、バンパーに統合されたフロントスプリッターがシャープな外観を強化していますが、ボンネットと(特徴的な形状を持つ)フロントフェンダーはカーボンファイバー製。
そこへ収められるホイールは専用デザインを持つ22インチサイズで、フェンダー後方に設けられたスリットによってホイール アーチ内の空気圧が軽減され、ブレーキの冷却性能が向上するとアナウンスされています。
サイドスカートには専用インサート、グロスカーボン製のエクステリアミラーが目を引き・・・。
リアだとブラックの「RS 6 GT」レター、大型化されたテールゲートスポイラー(ダブルウイング)、垂直リフレクターを備えたディフューザー、そしてRS 6アバント史上初めてルーフレールを取り除いたことがその特徴。
なお、オフィシャルフォトに見られる特徴的なグラフィックはデカールによって再現されており、これはアルコナホワイトのボディカラーの上にアウディスポーツの伝統的なカラー、「ブラック、グレー、レッド」を組み合わせたもので、これを選ぶと車体前後バッジもこのカラーになるほか、ホイールはハイグロスホワイト仕上げとなるようですね。
このカラーリングに加え、ボディカラーにはナルドグレーまたはミトスブラックを選択でき、これらの場合だとデカールは「ブラックとグレー」という落ち着いたカラーリングとなるもよう。※このほかクロノス グレーメタリック、マデイラ ブラウンメタリックも選べるが、販売地域によってはアルコナホワイトのみに選択肢が限定される
アウディRS6 アバントGTのインテリアはこうなっている
外観に比較するとアウディRS6 アバントGTの内装における変更点は大きくはなく、主なところだと「RS デザイン パッケージ プラスが標準装備される」ということ。
インテリアカラーはブラック、そしてステアリングホイールのステッチ、センターコンソールサイド、センターアームレストとドアアームレスト、「RS6 GT」ロゴが入るフロアマットなどにはレッドとカッパーがアクセントとして用いられています。
レザーとダイナミカ(人工スウェード)の組み合わせによる新デザインのRSバケットシートには「RS6 GT」の文字が刺繍にて再現され、シート中央にはハニカムステッチ、バケットシート外側のステッチはカッパー仕上げ。
アームレスト、ダッシュボード、サイドを含むセンターコンソール、ドアウエストレールはダイナミカ張りとなり、装飾インレイはトーンが一段深いダイナミカ(オプションとしてオープンポアカーボンツイルも選択可能)。
このほか、レッドのシートベルト、センター コンソールに装着されたシリアルナンバーもRS6 アバントGTならではの装備です。
アウディRS6アバントGTのアイデアは「実習生によるプロジェクト」から
アウディによれば、このアウディ RS6 アバント GTのアイデアは、(上述の)RS6 GTOコンセプトに遡りますが、このRS6 GTOはアウディの研修生が製作したプロジェクトです。
アウディは毎年、架装および車両製造整備士、自動車整備士、自動車塗装工、工具整備士として入社した研修生を対象に「カスタムカーを製作させる」という課題を与えていますが、2020年には12人の研修生がこのプロジェクトに取り組むこととなり、そこで作り上げたのがRS6 GTOコンセプト。
これは1989年に登場したアウディ90 クワトロ IMSA GTOからインスピレーションを受けて考案されたもので、研修生が考えたカスタムカーが市販され、なおかつRS6アバントの「最終記念限定モデル」となったというのは非常に興味深い事実であり、アウディは若い才能に対しても常に門戸を開いている、という事実を表しているのかもしれません。
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参照 / Photo:AUDI