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さよならミニ クラブマン・・・。オックスフォード工場で最後の一台が完成し送り出され、2007年から110万台が製造された二世代にわたる歴史に幕を閉じる

さよならミニ クラブマン・・・。オックスフォード工場で最後の一台が完成し送り出され、2007年から110万台が製造された二世代にわたる歴史に幕を閉じる
MINI

| 現時点ではミニ・クラブマン後継モデルの予定はなく、いったんここでその歴史の幕を閉じることに |

実質的な後継モデルは「クロスオーバー」だと位置づけられている

さて、ミニは先日「クラブマンは現行モデル限りで生産終了」と発表していますが、今回「最後のクラブマンが、英国オックスフォード工場を旅立った」と発表。

なお、ミニはけっこうラインアップの入れ替えが激しく、これまでにも「ペースマン」「クーペ」「ロードスター」が一台限りでそのライフを終えていますが、クラブマンは二世代にわたり110万台が生産され(初代クラブマンは2007年に東京モーターショーにて発表されている)、しかしこのたび惜しくも生産が終了したというわけですね。

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なぜミニ・クラブマンは生産を終了するのか

ミニ・クラブマンの生産が終了してしまった理由としては至極明快で、それは「販売台数が少なかったから」。

実際のところ(直近で)ミニ・クラブマンはクロスオーバーの「半分」の台数をしか売れておらず、ブランド内でのカニバリズムが生じていたことも否めない状況であり、かつクラブマンは他ブランドの顧客を獲得するたぐいのクルマではないので、ミニとしては販売を継続する意味を見いだせなかったのだと思われます。

ミニは新型クロスオーバーを「クラブマンまでをカバーするモデル」として位置づけていますが、先日よりティーザーキャンペーンが開始されている「エースマン」もある意味ではクラブマンの領域を補完することが可能なモデルであり、なおのことクラブマンを残す理由に乏しかったのかもしれません。

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ミニ・エースマン
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参考までに、ミニは非常に速いスピードで戦略を変更するブランドだと認識していて、BMWがその権利を獲得した後にも「(セダン発売も含め)フルラインアップメーカーになる」「いやシティコミューターに特化して生き残る」「スポーツカー(スーパーレッジェーラ)発売」「新世代では完全電動モデルのみになる」「やっぱりガソリンモデルも残す」など様々な方針転換が行われています。

上述の「モデルラインアップの入れ替えの速さ」もこれに起因するものだと思われますが、こういったミニの度重なる方向転換については、「ミニは追われる立場であり、競合がどんどん誕生している」「なんらかの差別化を行わなければ生き残ることができない」「製造原価が上昇しコンパクトカー市場自体が消費者にとって魅力的なものではなくなってきた」等の変化を反映したもので、それだけミニとしてはシェアを侵食され、危機感を抱き続けてきたということなのかもしれません。

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現在のところ、ミニは「オックスフォードと中国とのニ拠点での生産」「ピュアエレクトリックモデルとガソリンモデルを両方展開」「SUV中心のラインアップに集中」といった路線で安定しているように見え、しかしここからは「コンバーチブル」「5ドアハッチバック」の存続すらも危ぶまれており、ミニブランド自体が大きく変わってゆくことが推測されますが、「クラブマン」はクラシックミニ時代のアイコンの一つでもあり、現在のSUVブームが収束した後にでも、改めての”復活”を期待したいところですね。

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参照 / Photo:MINI

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