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BMW i4の航続可能距離は700キロに達する可能性。ただし問題はその価格で「1500万円」くらい?

2018/04/12

| BMW i4の航続可能距離は700キロ? |

BMWは先日「i ヴィジョン・ダイナミクス・コンセプト」を「i4」として発売すると発表していますが、このi4は一回の充電あたりの走行距離が最大で700キロに達することが判明。
これはBMWが例年行う財政状況の説明の場において、BMWのハラルド・クルーガーCEOが明かしたもの。
加えて2021年に発売する「iNEXT」についても同様のスペックを持つ、としています。

問題はその価格。1500万円くらいに?

BMWはすでに2025年までのエレクトリック化計画を公表していて、これによると現在のEV(i3やi8、3シリーズや5シリーズのプラグインハイブリッドを含む)は「第三世代(GEN3)」としており、これから発売するEVを第四世代(GEN4)、2020年後半以降に発売するEVを第五世代(GEN5)と定義。

発売時期を考えるとi4はGEN4、iNEXTはGEN5となりそうですが、航続可能距離最大700キロ(ベースグレードは500キロくらい)、というのはかなりの魅力。
i ヴィジョン・ダイナミクス・コンセプトでは走行可能距離600キロ、0-100キロ加速4秒、最高速度は時速200キロというスペックを持ちますが、市販モデルのi4もこれに近い数字が与えられる可能性が大きそう。

BMWによるとi4の発売は2020年で、それは数字が表す通り「i3とi8との間を埋める」モデルになる、とのこと。
プラットフォームは新しい「モジュール式」と言われ、このプラットフォームはかなり幅広いモデルに採用される、と言われます(BMWは以前に、将来的にはガソリンモデルとEV両方をカバーできる””ひとつのプラットフォームに集約すると発言)。
なおi4ではモーターやバッテリーも一新されると述べられていますが、やはり気になるのはその価格。

i3の走行可能距離が280キロ程度で、0-100キロ加速は7.1秒くらい。
カーボンモノコックを採用しているということもありますが、その価格は500万円から、とかなり高価。
一方でi8はミニクーパーのガソリンエンジンとエレクトリックシステムとを組み合わせたプラグインハイブリッドで、価格は2000万円。

i4のスペックがi ヴィジョン・ダイナミクス・コンセプトに近いものだとすれば、その価格はi3とは比較にならないほど高価になるはずで、軽く1000万円を超える可能性も(ピュアEVであれば、バッテリーの容量もi8よりは大きくなる)。

実際のところi ヴィジョン・ダイナミクス・コンセプトのスペックに達していないアウディ「e-tron quattro」の価格が1200万円程度であることを考えると、i4の価格は1500万円程度でもおかしくないとは思います。

そうなると問題は「いったい誰が(そんなに高価な)i4を買うのか」ということですが、この問題はしばらくEVにつきまとうことになりそうですね。

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