| 狭くて天井の低いところでは便利な機能 |
BMWは先日「3シリーズ・ツーリング(ワゴン)」を発表していますが、新しく導入した装備の一つが「リアハッチの分割オープン」。
これはテールゲートとは別にリアハッチのガラス部分のみがコンパクトに開くもので、奥行きや高さに制限のある狭い場所でも「リアハッチを開かずに」モノを出し入れできるという大変便利な機能です。
せっかくお金をかけた機能なのに
ただ、今回BMWのプロダクトマネージャー、シュテファン・ホルン氏が英国Autocarに語ったところでは、「ほとんどの顧客が、この機能を知らない」。
よってBMWとしては「この機能を理解してもらうため、我々は戦い続けねばならない」とも語っており、今後この開閉方法を周知させるためのプロモーション動画などが公開されることになりそうですね。
もちろんBMWとしてはこの機能を追加するのにそれなりのコストを投じており、よってこれが認知されることなく終われば「もうこの機能は次期3シリーズ・ツーリングで搭載されることはない」ともBMWは述べているほどで、BMWとしては「正直、(この機能があまり知られることがなく)がっかりだ」と考えているのでしょうね。
ちなみにBMWがこの機能を自社のクルマに与えるのは「初」ではなく、これまでにもいくつかのモデルに装備しており、しかし「3シリーズ・ツーリング」に装着するのが「初」であり、3シリーズ・ツーリングのユーザーがこれに馴染んでいない、ということになりそうです。
そのほかにも使われていない機能がありそうだ
なお、最近のクルマは色々と多機能になっており、便利になっている半面、それらの機能すべてを把握しきれない、そして活用できていないのも事実。
ついつい使い慣れた機能ばかりを使用したり、一度設定した方法以外を使うことが少なくなってしまいがちですが、自動車メーカーがせっかくお金を投じて開発した機能ですし、そのぶんのコストは車両に上乗せされていることを考えると、「使わねば損」ということにもなりそうです。
このほかに「使われていなさそうな」機能としてはクルーズコントロール、クロカン4WDではデフロックなどがありそうで、今後はMBUXなど「おしゃべりなインフォテイメントシステム」も”最初だけ使って終わり”な機能となるのかもしれません。
さらには「自動運転」、そして先日新型となったスカイラインに装備された「手放し運転」もほぼ使われることなく終わるのかもしれませんね。