| なかなかにダイナミックなスタイルで恰好良い |
BMWが「予告通り」ブランニューモデル、2シリーズ・グランクーペを発表。
BMWの言う「グランクーペ」とはクーペ風4ドアを指し、4シリーズ、6シリーズ、8シリーズという「偶数ナンバーのクーペ系」に設定されています。
1シリーズと3シリーズとを埋めるモデルということになりますが、日本では「モデルチェンジした3シリーズが大きすぎて立体駐車場に入らない」という都心部のユーザーに訴求できそう。
新型BMW 2シリーズ・グランクーペのパフォーマンスはこうなっている
今回発表されたのは4WD(xDrive)を採用する228i xDriveとM235i xDrive。
前者は2リッター4気筒ターボエンジンから228馬力を発生し(車名と出力が珍しく一致した)0-100キロ加速は6秒。
M235i xDriveのエンジンも2リッター4気筒ターボではあるものの、仕様違いで「301馬力」を発生し、こちらの0-100キロ加速は4.7秒。
トランスミッションは両方とも8速ATを採用します。
2シリーズ・グランクーペに採用されるxDriveには新しい機構が採用され、それはBMW i3に装備されるスリップ制御システム”ARB”と命名されたデバイスで、コーナリング時に内輪にブレーキを掛けて姿勢を安定させるというもの(メルセデス・ベンツの4MATICや、VWの採用する最新式ハルデックスAWDと同じ)。
そのほかメカニズム的な特徴としては、フロントにトルセンLSD採用(M235i)、リアサスペンションにはアドバンスド・マルチリンク採用、抵抗の少ない新型ステアリングシステム、ストラット強化によるボディ剛性向上など。
なお、ホイールについては228iでは17インチが標準、M235iでは18インチがスタンダード。
M235iには標準にてスポーツサスペンション(車高が228iに比較して10ミリダウン)が入るそうですが、オプションにてダイナミックダンパーコントロール(コンフォートとスポーツとの間で硬さの調整ができる)、Mスポーツステアリングシステム、19インチパフォーマンスタイヤが与えられる、とのこと。
新型BMW 2シリーズ・グランクーペのデザインはこうなっている
新型BMW 2シリーズ・グランクーペのデザイン的特徴としては、「吊り目」デザインを持つ力強いLEDヘッドライト、左右連結されたシングルサラウンドを持つキドニーグリル、Lシェイプを持つスリムなテールランプ、フレームレスサイドウインドウ、デュアルテールランプなど。
M235i xDriveのキドニーグリルは3Dメッシュ形状となって差別化が与えられるほか、キドニーグリルサラウンド、エアインテークガイド、ドアミラー等にチタン調のアクセントが与えられ、スポーティさにあわせて高級感も十分。
全体的には、車両を構成するパーツ(ヘッドライトやグリルなど)が大きくダイナミックで、強いウェッジシェイプを持ち、クーペの優雅さ、セダンならではの視覚的安定感を併せ持つクルマだと言えそう。
ライバルとしてはもちろんメルセデス・ベンツCLAとなりますが、BMW 2シリーズ・グランクーペは「目新しさ」もあって、けっこうな競争力を発揮するのは間違いない、と考えています。
新型BMW 2シリーズ・グランクーペのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型2シリーズ・グランクーペのインテリア。
ダッシュボードとドアインナーパネルには透過式照明を持つトリムが装備され、これは1シリーズと2シリーズ・グランクーペのみの専用装備。
そのほかヘッドライトディスプレイ、BMWインテリジェント・パーソナルアシスト、リモートソフトウエア・アップグレード、デジタルキー(スマートフォンをキー代わりにできる)等様々な機能も満載。
もちろん4ドア化によってユーティリティも大きく向上し、後部座席のレッグスペースは2シリーズ・クーペ比で+33ミリ、トランク容量は同じく+40リッター。
オプションではパノラミックグラスルーフも選択できる、とのこと。
現時点で日本での発売や価格は公表されていないものの、国によっては燃費志向のFFモデル、「218i」やディーゼルエンジン搭載の「220d」投入の用意もあるとされ、数カ月後となるであろう日本での正式発表を待ちたいところですね。
VIA:BMW