| いずれのプレミアムカーメーカーも販売は減少傾向、とくに乗用車は将来性を見込めず |
BMW、メルセデス・ベンツ、レクサス他が2019年の北米における販売を公開。
これらによるとBMWは2019年に324,826台(前年比+4.4%)を販売し、メルセデス・ベンツの316,094台(商用バン含まず)、レクサスの298,114台、アキュラの157,385台、キャデラックの156,246台、インフィニティの117,708台を抑えて見事北米市場で「ナンバーワンプレミアムカーメーカー」に。
BMWは2013年あたりから「打倒メルセデス・ベンツ」を掲げ、日本国内では正規ディーラーに対して過剰な圧力をかけてきたと報じられますが、その傾向は海の向こうでも同様だと見え、「その甲斐あった」と言えそうですね。
BMWジャパン衝撃の事実。ディーラーへの過剰なノルマ、販売の4割は自社登録、そして正規販売店契約の一方的な解除が明るみに
BMWも「SUV強し」
そしてBMWはモデルごとの内訳については公開していないものの、「乗用車」の販売は165,549台(前年比-14.4%)、「SUV」の販売は159,277台(+35.5%)。
これを見るに、2020年は確実に「SUVの販売が過半数を超える」ことになりそうですね。
なお、ミニブランドについては36,092台(前年比-17.4%)の販売であったと発表されています。
ちなみにBMWによると、「新型3シリーズ」はプレミアムセダンというくくりでは「販売トップ」としていますが、日本ではほとんど新型3シリーズを見ることはなく、国内外では販売に大きく差がある模様。
メルセデス・ベンツも「SUVは成長、乗用車は減少」
そしてメルセデス・ベンツについてはこういった内訳となっていますが、GLAを除くとSUVは総じて販売がプラス、そしてSUV以外はAMG GTを除くとすべてマイナス。※AMG GTの中にはAMG GT 4ドアクーペが含まれる
メルセデス・ベンツについては意外なことにSLC、SLの落ち込みも他メーカーのスポーツカーに比較すると大きくはなく、AMG GTは逆に大きく販売を伸ばすなど、やや様相が異なるようです。
Aクラス・・・17,641台 Bクラス・・・9台 前年比 -94.1% CLA・・・12,400台 前年比 -45% Cクラス・・・49,153台 前年比 -18.6% Eクラス/CLS・・・49,153台 前年比 -13.6% Sクラス・・・12,548台 前年比 -16.4% SLC・・・1,840台 前年比 -7.7% SL・・・1,690台 前年比 -20.5% AMG GT・・・4,208台 前年比 175.9% GLA・・・22,137台 前年比 -8.3% GLB・・・1,173台 GLC・・・73,650台 前年比 5.6% GLE・・・49,980台 前年比 8.6% GLS・・・22,225台 前年比 1.2% Gクラス 7,348台 前年比 85.1% |
レクサスもSUV堅調
そしてレクサスだとこういった内訳。
乗用車は80,975台、SUVは217,139台なので、SUVは乗用車の倍以上(というか、RXの1車種のみで乗用車以上の台数を売っている)。
レクサスは最近になってようやく「やはりセダンではなくこれからはSUVの時代だ・・・」と気付き、ラインアップにSUVを増加させるという戦略に転換したと言われますが、逆に「今まで何やってたんだ」という感じでもありますね。
IS・・・14,920台 前年比 -34.9% RC・・・4,591台 前年比 36.7% ES・・・51,336台 前年比 5.9% GS・・・3,378台 前年比 -48.8% LS・・・5,528台 前年比 -40.6% LFA・・・3台 前年比 50% UX・・・16,725台 NX・・・62,079台 前年比 -5.4% RX・・・111,036台 前年比 -0.5% GX・・・25,945台 前年比 -2.9% LX・・・4,718台 前年比 -0.7% |
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