| レーシングバージョンでもバーチカルキドニーグリルは健在 |
BMWが新型M4、そしてそのレーシングバージョンであるM4 GT3のティーザー画像を公開。
現時点では両者ともプロトタイプという段階ではあるもの、「公道とサーキットとにおける2つのアイコン」が揃うことになり、デビューに向けてのお膳立てが整ったと考えて良さそうですね。
スペックについては発表時のお楽しみ
ただし今のところはスペックについて公表されておらず、しかし両者とも直6ツインターボエンジンを搭載することになり、(ロードカーの)M4だとおそらくは480~510馬力を発揮するだろうという見方が大半です。
なんと言っても新型M4の目玉(?)はこのバーチカルキドニー。
ベースとなる4シリーズにて初採用となった意匠ですが、おそらくは自動車業界最大級の大きさを誇るものと思われます。
前後フェンダーは大きく張り出し、そしてドアミラーも新しくデザインされた「M」専用に。
なお、サイドステップは下辺がスカート状に広がっています。
サイドビューだと4シリーズクーペと比較して大きく変わるところはないように見え、フロントフェンダーに設けられたエア抜き用のサイドギルそしてサイドステップ形状の違いが目立つ程度。
リアだとトランクリッド上のスポイラー、そしてリアバンパー下部の(サイドステップから連続する)スカート形状、そしてけっこう後ろに突き出したアンダー部が4シリーズ・クーペと大きく異るところ。
ホイール(スポーク)形状はかなり複雑で、新型M5用のオプションホイールに採用された「3D形状スポーク」、つまりあちこちに肉抜きが施された仕様を持つようです。
やはりバーチカルキドニーは冷却性に優れる?
バーチカルキドニーの内側いっぱいにはラジエターが見えますが、キドニーグリルの面積すべてを余すところ無く冷却に当てているということになり、このキドニーグリルはモータースポーツにおいても優位性を発揮するのかもしれません。
フロントフード左右には大きなエア抜き用のダクトが2つ、そして中央にはNACAダクトが2つ縦に並びます。
フロントフェンダー内からエアを抜く構造を持つのと同時に、リアフェンダーからもエアを取り込む構造を持ち、このエアがどこへ行くのかは不明です(ブレーキのクーリングかもしれない)。
ウイングは当然スワンネック。
リアウインドウにはエア抜き用のスリットが設けられ、トランクリッド上には小さなウイングのようなものも追加されているようですね。
リアディフューザーは(レギュレーションの関係からか)意外に小さいようにも思えます。
BMWは「M3ツーリング」のテストを開始
そして先日、正式にその発売が確認された「M3ツーリング」ですが、BMWはこちらについてもテストを開始した、と発表。
現在はミュンヘンの本社付近でのテストにとどまるものの、近いうちにニュルブルクリンクでのテストも行うとしており、じきスパイフォトが出回ることになりそうです。
参照:BMW