| なかなかこういった仕様は思いつくものではない |
ちょっと珍しい、BMW 3.0CSのレストモッドが登場。
レストモッドというと1970年代のアメ車をベースに行われることが多く、代表的なのはフォード・マスタング。
ドイツ車の場合は「オリジナル(原型)に忠実」にレストアされることが多いようにも認識していますが、今回紹介するBMW 3.0CSは独自要素が非常に多く、カスタム感の強い仕上がりとなっています。
ロバート・ダウニーJr.は優れた審美眼を持つカスタム上級者であるようだ
なお、このBMW 3.0CSのオーナーはロバート・ダウニーJr.。
アイアンマンそしてトニー・スターク役として有名ですが、過去にオリジナルアルバムを発売したことがあるなどミュージシャンとしての活動も知られ、かつ腕時計のコレクターとしても有名。
なお、腕時計については「高価なもの」だけではなく、「道端で購入した」よくわからないブランドの腕時計をお気に入りとして挙げるなど、トニー・スタークとは異なって庶民派な一面も見せているようです。
そして今回のカスタムにおいては「個性派俳優」としてのキャラクターが十二分に発揮されており、フロントバンパー下部のブラックに見える部分はマット仕上げのカーボンファイバー。
そして本来メッキが用いられていた部分はマットグレー仕上げとなり、ヘッドライトの内側はイエローに、そして特徴的なモールはなんと「ウッド」。
リアバンパーもカーボンファイバー、そしてやはり元来メッキであったパーツはマットグレーに。
リアスポイラーもなんとウッドが加工されたもの。
ロバート・ダウニーJr.が考えたコンセプトは「現代の素材を欧州のクラシックモデルに融合させる」というものだそう。
ウインドウモール、雨樋、エンブレムの外周までもがマットグレーに。
これはレストモッドでは比較的メジャーな手法ではありますが、小さな部分ながらも大きく印象が変わりますね。
ホイールも近代的なデザイン(HRE製の鍛造)へと改められ、ブレーキはブレンボ、ブレーキローターにはドリル加工。
このウッドモールはなかなか思いつくものではありませんが、それを実際に加工したスピードコアの腕前もなかなか。
エンジンはUSスペックのM5から拝借したもので、排気量は3.5リッター。
出力は315PSとのこと。
”アイアンマン”BMW 3.0CSのインテリアはこうなっている
このBMW 3.0CSのインテリアもレトロとモダンとが同居する仕様となっており、ほぼフルレザー仕様。
なお、インスパイア元は「イタリアン」なのだそう。
そして外装同様、金属パーツはマットグレー仕上げ。
ナルディ製ステアリングホイールのスポーク部もマットグレーです。
ステアリングホイールのグリップやダッシュボードはウッド製、ペダルは現代的なアルミ製。
シートはレカロ製で、フルレザー仕様。
シート中央は複数色の編み込みレザーを使用して表情を与えているようですね。
なお、シートや他レザー部分のステッチはオレンジのように見えますが、これはボディカラーとマッチさせたものと思われます。
リアシートは取り払われてラゲッジ専用スペースとなり、この内装とマッチした仕様を持つ専用のバッグが付属する、とのこと。
ロバート・ダウニーJr.はほかにこんなクルマもカスタムしている
なお、ロバート・ダウニーJr.はこれまでにも何台かのクルマをカスタムしたことが報じられており、こちらもクラシックモデルに最新要素をプラスしたフォード・マスタング。
こちらはロバート・ダウニーが”キャプテン・アメリカ”、クリス・エバンスに贈ったカスタム仕様のシボレー・カマロ。
そしてこれらをカスタムしたのはすべてスピードコアですが、同ショップはほかにこういったクルマもお披露目しています。