| BMWは本来こんなにオシャレなデザインを行うメーカーではなかったはずだ |
BMWが欧州市場における2021年モデルとして、新型「128ti」を発表。
ポジションとしてはM135i xDriveの下に位置しており、こちらが「VWゴルフR」の対抗ならば、FFの128tiは「ゴルフGTI」の対抗になると見られています。
このtiはかつての2002TI(Tourismo Internazionale / ツーリズモ・インターナッツィオナーレ)、そして1990年代の3シリーズコンパクトに用いられた「318ti」等のネームが久々に復活した、ということになりますね。
まさかのアクセントカラー採用「オシャレ仕様」
この新型128tiについてはすでに発表が予告されており、プロトタイプでは車体の一部がカモフラージュ用シートにて隠されていましたが、実際に発表されてみると、その隠されていた部分にはまさかの「アクセントカラー」が採用ということに(その下にカラーパーツが存在するとは思わなかった)。
BMWがこういったアクセントカラーを用いる例は非常に珍しく、これはつい先日発表されたX2の特別モデル「X2 Mメッシュ」とともに大きな驚きをもって(ぼくの中で)迎えられています。
なぜ突然にこういった方向性を採用したのかは不明ではあるものの、初年度限定モデルにアクセントカラーを採用するメルセデスAMG、直接のライバルであるフォルクスワーゲン・ゴルフGTI(のレッドアクセント)への対抗なのかもしれません。
128tiに採用されるエンジンは2リッター4気筒ターボ(261HP)、トランスミッションは8速AT、駆動輪はフロントのみ、0-100km/h加速は5.1秒だとアナウンスされています。
そしてこの128tiには車高が10ミリダウンするMスポーツサスペンションが装着され、アンチロールバーとそのマウントはM135i xDriveからの移植(つまりハード)。
しかしながら車体重量はM135iに比較して80kg軽量だとされ、その挙動は軽快そのものといったところかもしれません。
さらにはブレーキシステムもM135iと同じMスポーツ製がおごられることになり、そのカラーは前後ともレッドへとペイントされています。
ホイールは18インチサイズのYスポーク553、そしてブラックに切削加工(ダイヤモンドカット)が施されたシャープなデザイン(無償オプションとして、ミシュラン・パイロット・スポーツ4を選択できる)。
サイドステップにはレッドのライン、そして「ti」ロゴも入っていますね。
加えて「シャドウライン」が装着されるので各部はブラック仕上げとなり、キドニーグリルやドアミラー、リアバンパー下部、テールパイプもグロスブラック仕上げに。
新型BMW 128tiのインテリアはこうなっている
そしてこちらは128tiのインテリア。
エクステリア同様にレッドがアクセントとして用いられていますが、シートはレザーとクロスとのコンビ素材となり、クロス部分にはレッドのストライプが入ります。
シートやアームレストにはレッドステ地が入り、アームレストには「ti」ロゴ。
マットにもレッドのトリムが与えられ、キックプレートは「M」仕様です。
リアシートにもストライプとレッドステッチ。
シートベルトは「M仕様」ですね。
ステアリングホイールにもレッドステッチ、しかもセンターパッドはレザー仕上げ。
非常に魅力的なモデルであることは間違いない
全体的に見て、非常にインパクトがあり、かつ細部にまでこだわった仕様を持っているのが新型128tiだと言えそうですが、そのぶん価格はちょっと高めの41,574ユーロ(邦貨換算にて520万円くらい)に設定されています。※フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの国内価格よりも100万円くらい高い
現時点では日本への導入はアナウンスされておらず、しかしぜひ導入して欲しい1台でもありますね。
なお、このアクセントカラーについては「レッド」以外も選べるのかどうかは不明であり、しかし「イエロー」「ブルー」「ゴールド」等を選ぶことができると、ボディカラーとの組み合わせによって様々な表情を楽しむことができそうです。
参照:BMW