| おそらくはすでに公表されている中国版の新型3シリーズと同じデザインになるものと思われる |
今年のBMWは今までになく多くのニューモデルを発表するようだ
さて、ハイパフォーマンスカー部門「M」含めニューモデルラッシュのBMW。
現在メルセデス・ベンツに「追いつけ、追い越せ」とばかりに様々な戦略を展開しており、その過激なデザインもそのひとつ。
BMWのチーフデザイナー、ドマゴジ・デュケック氏によると、現在のBMWはモデルごとによって客層を分けてデザインしており、たとえば4シリーズや7シリーズについては「そもそもこういったにニッチな製品を購入する人は少なく、しかしそういった人は他よりも個性的な、人口比30%の人である」という前提のもと、70%の人に嫌われても30%の人に好かれるデザインを採用している、とのこと。
一方で3シリーズや5シリーズはニッチではなく一般性のあるクルマなので、限られた30%ではなく「マジョリティ」を狙った普遍性のあるデザインを採用していると語っています。
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新型BMW 3シリーズはその顔つきが変更に
そして今回、BMWは「メインストリーム」となる3シリーズのフェイスリフト(マイナーチェンジ)を敢行することになりますが、ひとまずそのフロントを公開していて、これを見るとヘッドライトの形状そしてデイタイムランニングランプの発光グラフィックが変更されているもよう。
ヘッドライト形状については下部の「ギザギザ」がなくなり、デイタイムランニングランプはより広い範囲が光るようになっていて、これによってその印象はずいぶん変わることになるのかもしれません。
なお、このデザインは先日中国工業情報化部へと登録された「中国版」新型3シリーズとよく似ており、よって他の国や地域向けの3シリーズもこの「中国版」3シリーズと共通するデザインを持つことになると考えて良さそうですね。
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新型3シリーズの発表時期については今のところ言及されていませんが、BMWは5月20日に「新しいMモデル」を発表すると言われるので、それと被らないよう、20日まで、もしくは20日を過ぎてからの発表となりそうです(ツイッターに投稿したティーザー動画には、「カミングスーン」というキャプションが付けられている
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今回のティーザー動画によって明らかになった変更のほか、これまでに公開されたスパイフォトでは、テールランプやリアバンパー、さらに内装だとiX同様のカーブディスプレイ採用のインフォテイメントシステム(オプションかもしれない)、新デザインのステアリングホイール等も確認されており、けっこう中身の濃いフェイスリフト(マイナーチェンジ)になるのかもしれません。
BMWがリリースした新型3シリーズのティーザー動画はこちら
Coming soon. The new #BMW 3 Series. #THE3 pic.twitter.com/ZkMyrgYDnk
— BMW (@BMW) May 16, 2022
なお、BMWはつい最近新型i7を発表したばかりですが、直近でもX1、そしてM4 CSとM3ツーリング、さらにはM3 CSやM4CSLベースのスペシャルモデルの発表が控えており、今年は相当に忙しい年になりそうです。
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参照:BMW