| 性能に比較すると割高なように思えるが、現代のクルマの価値は性能ではなく”希少性”へとシフトしている |
そのデザインは「独自のもの」になるといい、その発表を期待したい
さて、グッドウッド・スピード・オブ・フェスティバルが幕を開け、そこでは様々なスーパーカーやハイパーカーがデビューを飾り、そして実際に走行してたりしていますが(この”走行する”というのはグッドウッドならでは)、各界のトップが集まり、そこでいろいろな話が飛び出すのもこういったイベントの一つの楽しみでもあります。
そして今回、BMW M社のボス、フランク・ファン・ミール氏がカーメディアに語ったところだと、「今年後半に特別なMモデルが登場する」。
おそらくこの「特別なMモデル」とは、ちょっと前に噂が出た「3.0CSLオマージュっぽい特別仕様車」だと考えられていますが、M4 CSLを発表し、M3ツーリングを発表したばかりのBMWにとって”さらなる”ニューモデルが追加されるということを意味します(今年はBMW M社の50周年記念なので、BMWは攻勢の手を緩めない)。
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BMWはいったいどんな「特別なMモデル」を発売?
この特別なMモデルにつき、ベースとなるのは先日発表されたM4 CSLになると予想され、ウワサではこれをさらにスパルタンな仕様へと改装すると言われます。
ただしその変更範囲は「ちょっとやそっと」ではなく、まず出力はM4 CSLの550馬力からさらに向上して600馬力 / 700Nmへ、そして超軽量ホイールにハードなアンチロールバー、専用のチューニングを持つショックアブソーバーが投入される、とも。
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反面、トランスミッションはZF製の8速オートマチックになるといい、これはBMWが「高出力、高トルクに耐えうるマニュアル・トランスミッションを持たない」からなのかもしれません。
なお、駆動輪は後輪のみとされるので、ここで「ピュアさ」を主張することになりそうですね。
しかしながらこの「新しいMカー」が特別なのはその出力やセットアップではなく「完全にオリジナルデザインのボディを持つ」と言われること。
そのボディ形状はエアロダイナミクスに焦点を当てたものとなり、アクティブエアロまでもが装備されると言われます。
その姿は3.0CSLオマージュ、もしくは3.0CSLオマージュRに似たものになるともウワサされていますが、現時点ではそれを裏付ける物証はなく、そしてこの3.0CSLオマージュシリーズのデザイナーと現在のBMWのデザイナーとは異なる人物であり、かつ当時から今に至るまでデザイン言語も大きく変わっていて、よってこれとは別のデザインが与えられることになるのかも。
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ちなみにこの新しいMモデルについては非常に限られた台数のみ(一説では50台)が生産されると報じられており、その価格は60万ユーロ(日本円で約8500万円)に達する、という話も。
これが事実だとすると、BMWのこれまでの歴史を見る範囲では”非常に高額な”プライスタグを掲げることになりますが、この価格は一般的な(という表現も変ですが)スーパーカーの価格を遥かに超えており、しかしパフォーマンスとしては「0-100km/h加速3.5秒、最高速300km/h」にとどまっており(スーパーカーであれば、現在は3秒以下、325km/hあたりが平均的なスペック)、顧客が8500万円という価格を許容できるかどうかはちょっと謎。
スーパーカーレベルのパフォーマンスに達しないのはベース車両となるM4自体の限界に起因するものなので仕方のない部分はあるものの、現在のクルマに対する投資熱、そして「今後、ガソリンエンジンオンリーのMモデルは登場しない」ということを考えると、最後の記念モデルとして多くの購入希望者が集まるのかもしれません(すでに完売というウワサもある)。
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