| 現在のフェラーリのデザインチームは、非常に高いスキルを持っていると思う |
とくにこの「立体的に交差する」構造はなかなか他では見られない
さて、オートカヴァリーノさんのブティックショールーム(三宮に近いほう)にてF8トリブートを見てきたのでここで紹介してみたいと思います。
この個体はロッソ外装にシルバーのホイールという「フェラーリらしい」エクステリア、そしてインテリアはブラックにレッドのアクセントというアドレナリンがほとばしりそうな刺激的な組み合わせ。
なお、実際に自分がフェラーリを注文する前と後では微妙にそのデザインに対する印象が変わっているのは面白いところであり、今までに見えていなかった部分が少し理解できるようになったりしていて、自分の中に生じたちょっとした変化にも驚かれます。
このフェラーリF8トリブートのエクステリアはこんな感じ
そこでまずはF8トリブートのエクステリアを見てみたいと思いますが、正直「やっぱりフェラーリはロッソだな」と再認識させられるほどの似合いっぷり。
現在のフェラーリは「ハンマーヘッドシャーク」スタイルのフロントを持ちますが、その先駆けはF8トリブートなのかもしれません。
ヘッドライトとその下の造形はF8トリブートにおけるひとつのハイライトではないかとも考えていて、「よくこういった造形を思いついたなあ」と感心させられます。
ちなみに現在のフェラーリにてチーフデザイナーを務めるのはフラビオ・マンゾーニ氏で、同氏がチーフデザイナーに就任したのは2015年あたりなんじゃないかと記憶していますが(正式なプレスリリースは出されていなかったように思う。ポルトローナ・フラウとのコラボレーションなどで、間接的に同氏がフェラーリのチーフデザイナーであると伝えられていたように記憶)、同氏はこのハンマーヘッドスタイル、そして車体を貫通してエアが流れるダクトを非常に好む傾向があるように思います(”テンソ”コンセプトにおいても一部その傾向を確認できる)。
彫刻的なラインを好むこと、そしてサイドに低い(地面と並行に走る)ラインを用いることも同氏のデザイン的特徴であるように思われ前後ホイールアーチが大きく盛り上がり、それらをつなぐように(アーチの半分あたりに)水平線が走ることが多く、これは296GTB / 296GTS、ル・マン・レーサーである499Pにも共通するデザインでもありますね。
そして「フィン」を好むのもフラビオ・マンゾーニ氏の一つの傾向で、ボディアンダーや・・・。
リアンダーに加え・・・。
ドアハンドルに・・・。
ダクト内のエアガイドなど。
リアセクションもかなり複雑な形状を持っており・・・。
ウイングの下をエアが貫通する構造。
4つの丸形テールランプはフェラーリのV8モデルの歴史へのオマージュだとされていますね(F8トリブートという名称がこのクルマの性格を表している)。
リアのエンジンフードのプレクシグラスはF40にインスパイアされたスリットを持っています。
ホイールはシルバー、センターキャップはイエロー、ブレーキキャリパーはレッド。
ホイールのスポーク形状は伝統の5本スターシェイプですが、ボディデザイン同様、平面と曲面とをうまく組み合わせた近代的な仕様ですね。
このフェラーリF8トリブートのインテリアはこんな仕様を持っている
そしてこちらはこのF8トリブートのインテリア。
外装の「伝統的なフェラーリ」的な仕様とはやや変わり、かなり近代的な素材や仕上げが用いられており、ベースはブラック、そしてレッドのアクセント。
シートにはレッドのステッチやライン、切り返しが入ります。
センタートンネルにもレッドのステッチ。
そして興味深いのはパドルのサイドや・・・。
ステアリングホイールのスポーク上下カーボン部分にレッドのラインが入っていること。
かなり刺激的なインテリアを持っており、運転中に気分が盛り上がりそうですね。
このフェラーリF8トリブートを見せていただいたのはオートカヴァリーノさんのブティックショールームにて。
いつもお世話になり、ありがとうございます(画像はFacebookのアルバム、「フェラーリF8トリブート」にて保存中)。
オートカヴァリーノ
兵庫県神戸市東灘区向洋町東3-6-5(六甲アイランド)
兵庫県神戸市中央区新港町11-1(ブティックショールーム)
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