メルセデスAMG G65の3900万円にくらべるとずいぶんお買い得
メルセデスは新型Gクラスを発表し、すでに「メルセデス・ベンツ」版のG550、そして「メルセデスAMG版」のG63とをラインアップしています。
今回ブラバスが発表する「Brabus 700 4x4² Final Edition」は、その名称からも分かる通り(まだ4×4²の新型は発売されていない)、新型ではなく従来型をベースにしたもの。
この「4×4²」シリーズはもともと日本では通常ラインアップとしては存在しておらず、ノーマルでもガツンと上げられた車高やオーバーフェンダーを持つという、悪路走破性を高めたモデル。
ノーマル状態からして存在感がまったく(他のクルマと)異なるためにセレブリティたちに人気があり、そのためブラバス始めマンソリー、アレスデザインといった富裕層向けチューナーが多く手を出しているクルマでもあります。
0-100キロ加速は5秒ジャスト
今回ブラバスでは10台限定にてこの「ブラバス700 4x4²ファイナル・エディション」を発売すると公開していますが、出力はそのなの通り700馬力で、これはノーマルの5.5リッターV8ツインターボエンジンのタービンを交換し、さらにはエキゾーストシステムも専用のものへと入れ替えることで達成したもの。
なお、サスペンションはもともと各輪とも「ツインショックアブソーバー」を採用していて、しかしブラバスではサスペンションもアップグレード。
0-100キロ加速は「5秒」とかなりな俊足で、そしてこの車高でその加速を持つ車体をコントロール下におさめるために、足回りのチューンは必須だったのかもしれません。
ちなみに車高は室内からスイッチ一つで、もしくはドライブモードによって変更できる、とのこと。
高くなった車高、ブラバスオリジナルのホイール、そしてワイルドなタイヤ(ピレリ・スコーピオンATR)のほか、外観だとスキッドプレートやルーフ上のLEDライトバーがその特徴となり、このあたりはオフロード感をさらに高めているところ。
オーバーフェンダーも迫力を増加させている要因のひとつですが、最近は新型Gクラスを見慣れてきているせいか、こうやって従来型Gクラスを見ると「(オーバーフェンダーを除いた部分の)ボディ幅がけっこう狭い」ようにも感じます。
ボディカラーはホワイト(もちろん他にも選べると思う)、そしてホイールはじめ各部はブラックで引き締められ、アクセントはレッド。
撮影場所はドバイのようですが、おそらくメインターゲットは中東であり、「中東の人が好むような」カラーリングをオフィシャルフォトに選んだのでしょうね。
ちなみにエンジンルームもブラックとレッドでまとめられていて、インテークは遮熱を兼ねてか「ゴールド」。
これもまた中東市場に強くアピールできそうです。
ブラバス700 4x4²ファイナル・エディションのインテリアはブラバスらしいゴージャスさ
そしてこちらはブラバス700 4x4²ファイナル・エディションの内装。
相変わらず豪華としか言いようのないフィニッシュを持ち、カーボンファイバーを使用してスポーティーさを演出しながらもラグジュアリーな雰囲気も併せ持っています。
なお、素材やカラー、仕上げはオーナーの要望によって自由に変更できる、とアナウンスされています。
ブラバス700 4x4²ファイナル・エディションの価格は約2700万円ほどですが、新型Gクラス「G63」でも日本国内価格は2035万円、従来型メルセデスAMG G65だと3900万円という価格設定なので、このブラバス700の「2700万円」は意外とお買い得なのかもしれませんね(売るときには苦労しそうですが)。