| ケーニグがまた新しい技術を開発した |
ケーニグセグはすでにその最新モデル「レゲーラ」を完売(限定80台)していますが、今回「初」となるカーボンむき出し”ネイキッドカーボン”外装を持つ個体を披露。
ただしこのカーボンは「普通の」カーボンではなく、通常であればカーボンを固めるための樹脂や、仕上げのためのクリアを持たない、文字通り「カーボンそのまま」。
ケーニグセグはもともとカーボンに強いメーカー
ケーニグセグによると、これは職人の手作業によって仕上げられるもので、非常に繊細な工程を経る必要があるもの。
コーティングのための層を持たないことで、よりメタリックな輝きを見えることができるようになったとしていますが、たしかに深みのある反射を見せていますね。
さらにトップコートがないことで「飛び石などの傷がつきにくく」、しかも暑さや寒さに対しても体制を持ち、何年も外に放置しても全く外観には変化がない、としています。
なお一般に自動車に使用されるものはカーボンファイバーといっても「カーボン100%」なわけではなく、カーボン繊維をエポキシ樹脂で固めたものであり、よって一般にCFRP=カーボン・ファイバー・レインフォースド・プラスチック、つまり「プラスチックで補強されたカーボンファイバー」と呼ばれます。
ただし今回のケーニグセグの説明ではそういった「樹脂」がないということになり、ケーニグセグは「通常のカーボンに比べて20キロ軽くなった」とのこと。
軽量なカーボンファイバーよりもさらに20キロ軽いとなると「とんでもない軽さを持つ」ことになりますが、ケーニグセグはもともとカーボンに強く、世界最速レベルでカーボンホイールを実用したメーカーでもあります。
そして「レゲーラ」はケーニグセグが独自に開発した「カムレスエンジン」「(トランスミッションを持たない)ダイレクトドライブ」という特殊な構造を持っていて、エンジンは5リッターV8ツインターボ400馬力。
さらに700馬力を発生するハイブリッドシステムを搭載し合計1100馬力をマーク。
最高速度は時速400キロ以上、0-100キロ加速は2.8秒というとんでもないパフォーマンスを誇る車であり、現代における「最高の技術レベルを誇る」と言っても過言ではない一台。
ちなみにケーニグセグがこういった技術を開発する背景には「他から技術を買おうとも思ったが、満足するレベルのものがなかったから自分で作った」という背景があるようで、とにかく”自分が納得できるものを作る”という姿勢があるようですね。
なお、レゲーラに取り付けられるリアの「Koenigsegg」エンブレムはちょっと変わった取り付けられ方がなされており、ボディから「ちょっと浮いた」構造です。
インテリアはこんな感じ。
モノトーンな外装にマッチするよう、インテリアもモノトーンで仕上げられているようですね。
ケーニグセグ・レゲーラはすでに納車がはじまっている
なお、ケーニグセグ・レゲーラは納車が始まっていて、いくつかレビューも登場。
ドバイ在住の女性スーパーカー系ユーチューバー、スーパーカーブロンディさんも試乗レビューを公開。
そしてジェイレノ・ガレージにもケーニグセグ本人とともにレゲーラが登場しています。