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ヤワなドライバーお断り!ニュルをGT-R NISMOより速く走る「メルセデスAMG GT R PRO」が2900万円、限定20台で国内発表

2019/02/28

ハンパな腕前じゃ乗れそうにない

メルセデス・ベンツ日本が「メルセデスAMG GT R PRO」を発売する、と発表。
メルセデスAMG GT R PROは「メルセデスAMG GT R」をベースとし、そのレーシングバージョンである「AMG GT3」「AMG GT4」にて培った技術を投入したクルマであり、市販車よりはレーシングカーに近い”マシン”。

AMG GT Rからの変更範囲は「サスペンション」や「エアロダイナミクス」、「外観」そして「軽量」という4つのポイントに及んでおり、ニュルブルクリンクを7:04.632にて周回した、と以前に発表されていますね(メルセデスAMG GT Rよりも6秒以上速い)。

搭載されるエンジンはAMG GT Rと共通の4リッターV8ツインターボ、しかし出力の公表はなく、おそらくはAMG GT Rと同じ585馬力だと思われます。

なお、AMG GT R PROの価格は税込みで2900万円、限定20台のみの販売になる、とのこと。

メルセデスAMG GT PROの特徴はこうなっている

以下はメルセデスAMG GT PROの特徴ですが、メルセデス・ベンツの公開した内容を見るに、まさに「PRO」。
ちょっと一般人には乗りこなせそうにないスパルタンなクルマのようですね。

サスペンション

サスペンションは基本的に「レース対応」。
サスペンションのスプリング長のほか、縮み側、伸び側両方のダンパー特性の変更が可能であり、これについては工具を用いることができるようですね。
この調整によってボディのダイブ、ロール、トラクションをコントロールでき、幅広いサーキットに対応できる、としています。

なお、リアアクスルにおいてはロアウイッシュボーンだけではなくアッパーウイッシュボーンにもピロボールジョイントを採用。

つまりブッシュではなくダイレクトに「ボールでジョイント」されていることになりますが、これはよほどのボディ剛性がないと「耐えられない」仕様であり、これが逆にAMG GTのポテンシャルを物語っているようですね(ぼくは昔、わけも分からず足回りをピロボールジョイントに変更してかなり後悔することになった。とにかく乗り心地がガコガコする)。

もちろんこれに対応できるよう、ボディ各部は補強され、ロールケージも組まれています(これを先にやらないと足回りの強化は行うべきではない)。

軽量化

そして軽量化についてはおなじみカーボンファイバーの使用、そしてカーボンセラミックディスクブレーキ、鍛造アルミホイール、カーボンファイバー製バケットシートを採用することで車体重量を軽減。

カーボンパーツについては「カーボンパッケージⅠ」「カーボンパッケージⅡ」が標準装備され、リアディフューザー、サイドウイング、ドアミラーなどがカーボン製に。
さらにルーフもカーボンファイバー製とのこと(形状もほかのAMG GTとは異なり、中央が凹んでいる)。

なお、インテリアを見るに、ポルシェ911GT3 RSのような「思い切った軽量化」は行われておらず、ドアオープナーなどはストラップではなく、もとの「ハンドル」のままのようですね。

エアロダイナミクス/外観

空力面だと、フロントのエアロフリック、フロントスプリッター、フロントフェンダー上のルーバー、リアフェンダー上のウイングレットなどが外観上の特徴。
これらの効果としては「フロントアクスルの揚力低減」が挙げられています。

アンダーボディに内蔵されるアクティブエアロはAMG GT Rと同じで、しかしガーニーフラップつきのアジャスタブルリアウイングはAMG GT R PROのみの装備で、当然ながら強力なダウンフォースを発生させます。

加えてボンネット、ルーフ、テールゲート、ボディサイドのレーシングストライプもAMG GT R PROだけに与えられるもの。
これはボディカラーがセレナイトグリーンの場合はライトグリーン、その他のボディカラーだとダークグレーマットに。

こんな感じで「見れば見るほど」スパルタンなクルマがAMG GT R PROですが、変更内容を考慮すると「2900万円」も納得の仕様となっているように思います。

VIA:Mercedes-Benz

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