
| 自動運転が高度化するに際し、ヨーク型ステアリングホイールだとダッシュボードに格納でき広々とした室内を実現できる可能性がある |
自動車メーカーは、今後ステアリングホイールを可能な限り小型化したいと考えている
さて、ここ最近において、いくつかの自動車メーカーが採用するのが「ヨーク型ステアリングホイール」もしくは「スクエアステアリングホイール」。
これを採用する主な利点としては「ステアリングホイールが視界を遮らない(その前方にある計器類を確認しやすくなる)」というものがあり、これはデジタル化が進む現在では非常に重要な要素かもしれません。
なお、「そこまでスクエア」ではないものの、プジョーは「計器類をよく見えるように」という理由からステアリングホイールの上部をフラットな構造としており、いくつかの自動車メーカーはこの「ヨーク型」「スクエア型」ステアリングホイールに強い興味を示しているようですね。

メルセデス・ベンツもヨーク型ステアリングホイールを導入する可能性
そして今回報じられているのが「メルセデス・ベンツがヨーク型ステアリングホイールを導入する可能性」。
これはドイツのメディアが報道したもので、まずはSクラスとEQS(つまりフラッグシップ)に導入するとされ、この際には機械式ステアリングラックを取り外してステア・バイ・ワイヤ・システムに置き換えるもよう。
そしてこれと同時に「扱いづらい」ステアリングホイール上の静電式ボタンを”物理式”に戻すといい、これもまた他の自動車メーカーと同様の対応だと言えそうですね。

なお、メルセデス・ベンツがヨーク式ステアリングホイールを導入するのには「もうひとつ」の理由があるとされ、それは「自動運転時にステアリングホイールをダッシュボードに格納したいから」。
ただしこれを実現するにはレベル3を実現する必要があり(すでにメルセデス・ベンツはレベル3の認可を一部地域や国で取得している)、アメリカでは2024年モデルのSクラスとEQSからレベル3の自動運転がオプションにて提供され、その後2025年にヨーク型ステアリングホイールが導入される見込みだとされています。
一方ではヨーク式ステアリングホイールに課題も
しかしながらこのヨーク式ステアリングホイールにはいくつかの課題もあり、まずは「(円形ステアリングホイールのように)ぐるぐる回すのが難しい」ということ。つまりステアリングホイールを持ち替える(ハンド・オーバー・ハンド)際にどこを持ったらいいのか判断がつかず”回しにくい”わけですね。
しかしこの問題については(メルセデス・ベンツが導入するとされる)ステア・バイ・ワイヤの導入による可変レシオによって解決できるものの、まだまだこれは発展途上の技術だともされています(レクサスはRZでヨーク式ステアリングホイールを導入する予定であったが、発売直前になって導入が延期されている)。
それでもヨーク型ステアリングホイールにはメリットも多く、そして何より自動運転レベルがもっと上の次元に達した際、ステアリングホイールをダッシュボードに格納しようとなると、ヨーク式もしくはスクエア型ステアリングホイールの採用はヒッストなるのかもいれません。
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参照:Handelsblatt