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メルセデス・ベンツ「あのベンツマークのライトですか?ええ、市販車にも採用されます。おまけにグリルとテールランプも。シャネルのマークのようにアイコン化します」

2023/09/18

メルセデス・ベンツ「あのベンツマークのライトですか?ええ、市販車にも採用されます。おまけにグリルとテールランプも。シャネルのマークのようにアイコン化します」

| メルセデス・ベンツは「差別化」の手段としてスリーポインテッドスターを用いる |

一部の人にとって、これほどまでにアピールできるマークも他にないだろう

さて、メルセデス・ベンツはつい先日「コンセプトCLAクラス」を発表していますが、これはヘッドライト(デイタイムランニングランプ)、テールランプ、フロントグリルなど「いたるところに」スリーポインテッドスターが再現されるという”ある意味で衝撃的な”コンセプトカー。

そしてさらに衝撃的なのはこれら「ベンツマーク」が今後の市販車に再現されるということで、つまりこのクルマが実際に路上を走るということを意味します。

なお、ヘッドライトに関してだと、この発光エレメントは「フローティング」構造を持っており、法規制を満たせるだけの光量を発生させることが難しいものと思われ、よってこのDRLシグネチャーを再現するにしても別の方法(通常のヘッドライト内に組み込んだり、スプリットヘッドライトを採用するなど)を模索する必要があるのかもしれません。

コンセプトCLAクラスの「ほとんど」が市販モデルへと受け継がれることに

この(発光ベンツマークが採用されるという)事実を語ったのはメルセデス・ベンツのチーフデザイナーであるゴーデン・ワグネル氏で、次世代CLA、そしてこれと同じMMAプラットフォームを使用する他の3つのコンパクトモデルに(コンセプトCLAクラスの特徴の)「ほとんどが」受け継がれることとなるもよう。

新しいデイタイム・ランニング・ライトや星のようなアイコニックな要素は、メルセデスの新しいシグネチャーであり、とてもクールです。電気自動車には当然エキゾーストパイプがありませんし、お客様にとってそのかわりとなる存在があるのは良いことです。

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さらにゴードン・ワグネル氏は現在市場に出回っている多くの無表情なクルマとは異なり、「象徴的」で、かつアイデンティティを持ったEVを作りたいとも述べており、つまりはメルセデス・ベンツのEVを「他社のEVと区別がつきやすく」したいのだと思われます。

私たちにとって重要なのは、象徴的であることです。メルセデス・ベンツには、そのためのあらゆる可能性がある。メルセデスのデザイン哲学である "官能的純粋 "に沿って、私たちはあらゆることを行っています。シャネルのスタイルに似た、ラグジュアリーブランドとしての重要なスタイルなのです。

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たしかに最近のEVには特徴がない

今回ゴードン・ワグネル氏は明確に言及しなかったものの、おそらくは中国市場における競争の激化を意識しているものと思われ、つまりは「個性のない中国車に対し、デザイン性で優位を築きたい」と考えているのだと考えられます。

そして優位を築くならば、高いブランド価値を持つメルセデス・ベンツらしさをアピールすることが最も効果的であり、シャネルの「CCマーク」よろしく車体にこれを掲示したいということなのかもしれません。

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実際のところ中国車はよく似たデザイン(ツルっとした丸い外観に細長いLEDライトバー)を持つケースが多く・・・。

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エンブレムを外してしまうと、どのブランドのクルマなのかわからない(もしくはエンブレムを付け替えてもわからない)ような印象も。

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こういった状況において、メルセデス・ベンツが「デザイン上の差別化」に活路を見出すことについても不思議ではなく、価格競争に巻き込まれずに生き残るには有効な手段なのかもしれません。

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参照:Autocar 

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