| ポルシェが(違った形で)ルマンに復帰 |
ポルシェがル・マン向けに911ターボをセーフティカーとして提供する、と発表。
これは2020年までの契約に基づくもので、つまり今年から3年間、この911ターボがルマンでの有事には活躍する、ということに。
なお、ポルシェはすでにルマンを撤退していますが、思わぬ形で復帰することになりますね。
足回りやブレーキはレース用にチューン
このペースカーは基本的にノーマルのポルシェ911ターボをベースとしており、しかしセーフティカーとしての要件を満たすべくルーフにはLEDライトバー、前後バンパーにもLEDフラッシュライトを装備しています。
ボディカラーはマットブラックで、そこにグロスレッドのストライプが前後にかけて入り、「WEC=World Endurance Championship)」やFIAのロゴがホワイトで入ります。
インテリアはレーシングシートに6点式シートベルトを備え、さらにブレーキやサスペンションもレース用にチューン。
ポルシェはこの「セーフティカー仕様」911ターボを11台提供するとのことですが、またポルシェの勇姿をルマンで見れるのは嬉しく思います(セーフティカーが登場するような自体は好ましいものではありませんが)。
なお、セーフティカーとしてはF1とメルセデス・ベンツとの関係が有名。
この関係はもう22年続いているそうですが、これは「セーフティカーが入ると、TV中継はセーフティーカーを中心に映す」ために宣伝になるとメルセデス・ベンツが考えたためで、同様の理由にて、様々なレースでセーフティカー向けに車両を提供するメーカーも多数(その意味では意外とセーフティカーは狭き門なのかもしれない)。
今年のF1にメルセデスAMGはGT Rをセーフティカーとして投入し、「世界最速のセーフティカー」として話題になりましたが、今回のポルシェ911ターボはそれをさらに超えた「世界最速のセーフティカー」ということになりそうです。