実は981から718への変更は「フルモデルチェンジ」だった?
ポルシェのスポーツカー開発責任者、アウグスト・アハライトナー氏によると「次期718ケイマン、ボクスターは早くとも2023年までは登場しない」とのこと。
これはちょっと意外でもあり、というのも現行718ケイマン/ボクスターのプラットフォームは2012年にデビューしたもので、2023年まで生産されるとなると「10年以上も」継続されるということに。
今後、911と718との共有率は下がってゆく?
ただ、これまでもポルシェは「996と997(911)」「986と987(ボクスター)」では二世代に渡り10年以上も同じプラットフォームを使用していて、それを鑑みるに「10年以上同じプラットフォームを継続」はある意味不思議ではないのかも。
むしろ「981」「718」が特殊だとも考えられますが、それは981型としてデビューしたボクスター/ケイマンが2016年までしか継続されず、同じ2016年には「718」として再登場しているため。
981から718への移行にあたっては「エンジンが自然吸気水平対向6気筒から水平対向4気筒ターボに」変わったこと、「内外装がリフレッシュされたこと」が主な変更ではあるものの、開発コードは981から982へと変わっており、これは事実上の「モデルチェンジ(911が”991”から”992”へモデルチェンジしたのと同じ)」。
よって2016年登場の「新型」ボクスター/ケイマンが2023年辺りまで継続されるというのは特に不思議ではなく、2023年までには「ケイマンGT4」「ボクスター・スパイダー」、最近目撃された「6気筒エンジン搭載のケイマン」等を追加しながら新鮮さを保つことになりそう。
これまで911とケイマン/ボクスターはほぼ同時期にモデルチェンジを行うことが多く、それはプラットフォームや使用されるコンポーネントに共通性が多く見られたため。
ただし両者はモデルチェンジのたびに共有率が下がっているとも言われ、今回の「718」を機に、911とボクスター/ケイマンは袂を分かち、それぞれ別の道を歩む可能性があるのかもしれません。
そして2023年以降となる718ケイマン/ボクスターのモデルチェンジについては、2012年から使用してきたプラットフォームが一新されることになると思われ、つまりは「相当に大きな変化」がもたらされるのは間違いなく、911だけではなくこちらも要注目、といった感じですね。
Source: Road & Track