相変わらずポルシェのオプションは高いが、これでもピーク時の60%くらいになったと思う
ポルシェが発表したばかりのカイエン・クーペにつき、早速コンフィギュレーターをオープン(日本版はまだ利用不可能)。
とりあえず北米バージョンを試してみましたが、エントリーグレードの「カイエン・クーペ」で車両本体価格75,300ドル(830万円くらい)、「カイエン・ターボ・クーペ」で130,100ドル(1450万円くらい)という価格設定。
なお、ポルシェのクルマは標準装備がかなりプアではあるものの、それは911や718ケイマン/ボクスターといったスポーツモデルに顕著な話であり、マカンやカイエン、パナメーラは比較的装備が充実する傾向にあります。
実際のところポルシェ・カイエン・クーペについてはLEDヘッドライトやPASM、スポーツクロノパッケージが標準装備だとアナウンスされていて、これらを718ケイマンに装着すると、LEDヘッドライト323,000円、スポーツクロノ294,000円、PASM234,000円が必要に。
そしてポルシェの顧客は大量のオプションを選択する傾向にあることでも知られ、おおよそ平均すると車両価格の30%くらいのオプションを装着する、と言われています(ぼくの718ケイマンだと30%を超えている)。
カイエン・ターボ・クーペにオプションをつけてゆくとどれくらいの金額になるのか
そこでこのカーコンフィギュレーターで「全部オプションを付けるとどれくらいになるのか」ということを試してみると、その結果は驚きの「総額2200万円」。
車両本体価格が1450万円くらいなので、約750万円のオプションを選べるということになりますね。
ここでざっとその内容を見てみたいと思いますが、まずボディカラーだとこんな感じ。
スタンダードカラー(2色)、メタリックカラー(6色)は0円ではあるものの、スペシャルカラーを選ぶと約35万円が必要に。※メタリックカラーについては、カイエンで選択できる「パープライトメタリック」がなくなり、かわりに「ドロミテシルバー」が入っている
ちなみにスペシャルカラーは「チョーク」と「ラバオレンジ」。※カイエンだとパラジウムメタリックのみ
ポルシェはこれまでパナメーラ等で「クレヨン(パナメーラだと636,000円)」を推してきましたが、今回のカイエンクーペでは「チョーク」を採用していて、最近ではこういった「微妙なホワイトというかグレー」のようなカラーを好む傾向にあるようです。
そしてホイールはこういった感じで数多く揃っていて、22インチの「カイエン・スポーツクラシックホイール」グロスブラックもしくはサテンプラチナム仕上げのホイールが最も高価な選択肢となり、これは45万円くらい。
ブレーキについては「ダストの出ない」新型ホワイトキャリパー”PSCB”の設定はなく、そのかわりにカーボンセラミックディスクブレーキ「PCCB」が63万円くらいで設定されていますね(これでもかなり安くなった)。
インテリアだと最も高価なのは2トーンレザーの「48万円」くらい。
ただし「カーボントリム」11万円、「カーボンフロアマット」15万円といったオプションも。
ちなみにブルメスター・ハイエンド・サラウンド・サウンドシステムの価格は64万円くらいという設定です。
そのほかライトウエイトスポーツパッケージ(130万円くらい。ホイールと内装も専用に変更)、ダイナミックシャシー「PDCC」39万円くらい、リアアクスルステアリング19万円くらい、アダプティブクルーズコントロール40万円くらい、ナイトヴィジョン27万円くらい、といった高額オプションがずらりと揃います。
こういったものを揃えてゆくと「オプションだけで750万円(今までのポルシェの例からすると、これでも安いほうだと思う)」といった異常な事態になり、そして冷静に考えると、余裕で718ケイマン(673万円)、マカン(699万円)が一台購入できそうな額だということに気づいて愕然としてしまうことに。
VIA:PORSCHE