
| 結論から言うと、ポルシェは「簡単には壊れない」 |
実際のところ、「これまでに製造された車両のうち、7割以上が現役」で路上を走るのがポルシェである
さて、ポルシェと言えば「壊れる」、そして「壊れると修理費用がとんでもなく高い」というのがポルシェに対する一般的な認識かと思います(ポルシェを所有したことがない人に限ってそう言う)。
ただ、実際にポルシェに5台、20年乗ってきた身からすると「ポルシェほど壊れず頑丈なクルマはない」とも考えていて、ここは世間の認識とは大きく異なる部分かもしれません。
ここでぼくが実際に乗ってきたポルシェ、そして経験したトラブル、かかった費用について述べてみたいと思います。
ポルシェ ボクスターS(986)
まず、2002年に新車で購入した986ボクスターS。
所有期間はおよそ3年で、走行距離は4,000kmほどであったと記憶しています。
タイヤのパンク
これは車両の設計や製造に起因する問題ではないのですが、ポルシェのクルマは基本的にリアタイヤが非常に幅広で、「フロントタイヤが跳ね上げた釘など」をリアタイヤが拾うことも珍しくはなく、よって「ポルシェのパンク(しかもリア)は少なくない」とも言われています。
そしてこの場合、「(高性能な)ポルシェだけに」パンク修理で済ますという選択肢は考えにくく、その先もずっと乗ることを考慮すると、特段の事情がない限りは「タイヤを交換すべき」だとも考えています。
そのため、このときも「釘が刺さり穴が空いた」だけではあったものの、タイヤ交換という選択を行っており、当時の金額でタイヤ交換費用は約7万円ほどであったと記憶していますが、物価が上昇した今だともう少し高い金額が必要となり、しかしここは「安全をお金で買う」と考えたほうがいいのかも。
そしてタイヤを交換する場合は必ず「ポルシェ認証タイヤ」を選ぶべきで、しかしこのポルシェ認証タイヤは「ポルシェ正規ディーラー(ポルシェセンター)」でなくとも、つまりタイヤ専門店であっても取り寄せができ、最寄りのタイヤ館などのショップにて購入・装着が可能です(ホイールとタイヤの着脱にも特殊な工具を使用しないので、どのショップでも問題なく交換ができる)。
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ABSのエラー表示
そして次はABSのエラー表示。
これについては、メーターパネル内に表示が出た後、ポルシェセンターにて確認してもらったところ「エラーの履歴は残っているが、不具合は見つからない」。
単なるセンサーの不具合であったのだろうと思われ、履歴を消去した後は一度も「発動」せず、何ら不具合が出ずに乗ることができています。
なお、思い当たる節としては、「商業施設の駐車場を出る際、路面が3次元的にうねっており、後輪(片方)が一瞬浮いた」ことくらいで、これによってセンサーが異常信号を出したのかもしれません。
参考:フロントコンパートメント内の「水漏れ」
これはぼくが直接体験したものではないのですが、当時けっこう問題となった現象です。
どういったものかというと、フロントワイパーの付け根辺りに「落ち葉」がたまり、そこに雨水がかかって「落ち葉がふやけると」その下にある排水経路を塞いでしまって水を排出できなくなり、バッテリーコンパートメント(フロントトランクの後ろ側にある)に水が流れ込んで溜まった結果、バッテリーがショートする、というもの。
そうなるとけっこう大きなダメージを(車両が)受けるため、中古車を購入する際にはバッテリーコンパートメント内に「水が溜まった形跡はないか」を確認すると良いかもしれませんね。
ポルシェ 911カレラ(997)
そして次は2005年に新車で購入した997世代の911カレラ。
およそ3年ほど乗り、走行距離は5,000kmほどであったのではと記憶しています。
ブレーキランプのスイッチ
この997世代の911カレラで経験した唯一のトラブルが「ブレーキランプのスイッチ」。
このスイッチはブレーキペダルの裏側にあるもので、ブレーキペダルを踏むとこのスイッチが信号を送ってブレーキランプが点灯するというものですが、「ブレーキランプが点灯しない」というエラーがメーター内に表示されたことで発覚しています。
対応としては「スイッチの交換」「エラー履歴の消去」となりますが、コストとしては約3,000円で収まっており、比較的安価にて収まっています(2年間の新車保証が切れた後だったので、無償ではなく有償であった)。
参考までに、トラブルではないものの、「製造に関するミス」が2つあり、ひとつは「指定したカラーとは異なるフロアマットが装着されてきた」、もうひとつは「リアタイヤが回転方向指定とは逆に組み付けられていた」。
前者は納車前に発覚し、正しいカラーのマットを取り寄せた後に交換していますが(それまでの間は間違っていたカラーのマットを使用することに)、後者については納車後に発覚していて、しかし保証期間内であったということもあって無償にて(ポルシェセンターに)対応してもらっています。
ポルシェ ボクスター(981)
こちらは2012年にポルシェセンターのデモカー(試乗車)落ちを中古として購入し、約1年間乗っています。
新車登録から1年以内の個体だったので程度が良く、かつポルシェセンター所有の車両ということで整備状態も抜群(よってポルシェセンターのデモカー落ちはオススメである)。
「テールランプの「球切れ」
まずこの981ボクスターで経験した問題は「テールランプの球切れ」。
メーター内のパネルにその旨表示されることで気づいたのですが、保証期間内であったので無償での対応です。
ただ、テールランプアッセンブリーは通常「在庫」しているパーツではなく、しかしこのボクスターは通勤車として毎日乗っていたため早急な対応が必要で、厚意によって「展示車」から良品を抜き取っての交換という異例の対応を行ってもらっています。
タイヤ空気圧センサーの異常
そして次はタイヤ空気圧センサー(PTM)の異常警告。
「タイヤの空気圧が急激に減っているので点検するように」という指示がメーター内に表示され、しかし実際に空気圧を測定するとたしかに減っているものの「そこまで」減っているわけではなく(基準値内)、しかしこの警告は所有期間中に何度か出ているため(そのたびにタイヤに異常がないことを確認)、センサーがなんらかのエラーを出しているのだろうという結論に至っています(ただ、そのエラーも立証されていないので、ポルシェセンターとしても交換という対応が難しかった)。
なお、この世代のタイヤ空気圧センサーはエラーを出しやすく、よってこれが「オプション」である場合、「装着しないほうがいい」と勧めていたディーラーもあったようですね。
後輪のパンク
そしてこの981ボクスターでも経験したのが「後輪のパンク」。
タッピングビスを拾ってしまいタイヤのトレッド面に穴が空いてしまったのですが、これは路肩にクルマを寄せた際に拾ってしまったのだと考えており、そして路肩には色々なものが落ちている可能性が高く、これ以降は「路肩にはなるべくクルマを寄せないように」という習慣が身についています。
参考:「インターミディエイト問題」
これはぼくの車両とは(幸い)無縁であったのですが、1997年から2008年頃にかけて製造された一部のポルシェ車(996型、997型911、986型、987型ボクスター、ケイマンなど)に搭載されたM96およびM97型水冷フラット6エンジンでは「インターミディエイト問題」が潜在リスクとして指摘されています。
正確にいうならば、これは「インターミディエイトシャフト(IMS)のベアリングの破損に関する問題」で、このインターミディエイトシャフト(通称:インタミ)は、エンジンのクランクシャフトの回転をタイミングチェーンを介してカムシャフトに伝える役割を担っているのですが、このシャフトを支えているベアリングが、設計上の問題や強度不足が原因で破損してしまうケースがあるわけですね。
このベアリングが破損すると、最悪の場合、カムシャフトとクランクシャフトのタイミングがずれてしまい、ピストンと吸排気バルブが衝突してエンジンが完全に壊れてしまう(ブロー)という深刻なトラブルにつながる可能性が存在します。
そのため、この一件は「インタミ問題」として広く知られるようになり、中古車市場での価格や購入を検討する際の注意点として挙げられることが少なくはなく、ポルシェジャパンがサービスキャンペーン(リコールに準ずる自主的な修理対応)を実施したことも。
現在では、この問題に対する対策部品や修理方法が確立されており、安心してポルシェに乗るための予防整備として、ベアリングを対策品に交換するオーナーも多く存在しています。
ポルシェ ケイマン(718)
そして2018年に新車で購入し2020年まで乗ったのがこの718ケイマン。
通勤での使用であり5万キロ近くを走りましたが、トラブルの経験はいっさいなく、改めてポルシェの信頼性の高さを思い知らされたのがこのクルマ。
フロントメンバーのリコール
ただ、所有期間通じてリコールに遭遇したことがあり、それがこの「フロントメンバーのリコール」。
車体の強度に影響するとのことですが、実際に問題を感じたことはなく、「あくまでも予防的措置」という性格のリコールです。
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空気圧センサーの異常
そしてこの718ケイマンにおいてもタイヤ空気圧モニターの「センサー異常」が発生しており、これはもうポルシェにおける宿命なのかもしれません。
やはりオンボードコンピューターに「履歴は残っているものの」実際に異常は見られず、対策を講じることが出来ないままに終わっています。
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参考:フロントのジオメトリ
これはトラブルではなく車体の構造に起因するのですが、フロントサスペンションのジオメトリの関係により、冬場など気温が低い際にステアリングホイールを目一杯切ると、フロントタイヤがゴリゴリ(ボリボリ)と音を立て、ステアリングホイールに嫌な振動が伝わってくる」ことがあります。
これは主にパラレルステアリングジオメトリーと、高性能なタイヤの特性の組み合わせによるもので、故障ではなく、ポルシェがスポーツカーとして設計されているという”証拠”。
一般的な乗用車は、アッカーマンジオメトリーという仕組みを採用していますが、これは、カーブを曲がる際に内側のタイヤが外側のタイヤよりも小さく、急な角度で曲がるようにすることで、スムーズな旋回を可能にするものです。
一方、ポルシェなどのスポーツカーは、パラレルステアリングジオメトリー(またはそれに近いジオメトリー)を採用していて、これは、高速走行時の安定性を重視し、左右のフロントタイヤの切れ角がほぼ同じになるように設計されているわけですね。
しかし、このジオメトリーは、低速でハンドルを大きく切った時(駐車時など)に問題が発生し、左右のタイヤが描く円の半径が異なるため、内側のタイヤがスムーズに回転できず、引きずられるようにして横滑りを起こしてしまい、このタイヤと路面との摩擦が”あの”「ゴリゴリ」という異音の正体です。
さらに、ポルシェが装着する高性能タイヤは、高いグリップ力と耐久性を得るために、低温時にはゴムが硬くなる傾向があり、この(低温時での)硬いタイヤが路面と強い摩擦を起こすことで、より大きなゴリゴリ音が発生しやすくなり、特に冬場などの寒い時期にこの音は文字通り「顕著に」なってしまう、ということに。
この現象は、ポルシェのパフォーマンス志向の設計と、高性能パーツの特性からくるものであり、故障ではないのですが、はじめてポルシェのスポーツカーに乗り、はじめて冬場を経験すると驚くこととなるかもしれません。
参考:内装の低級音
そしてもうひとつ、これもトラブルではないものの「気になる」「覚悟しておいたほうがいい」のが内装の異音。
低級音、ビビリ、ガタピシ音などとも言われるもので、加速や減速、コーナリング時に内装から様々な音が生じるのですが、主にはリヤセクション、そしてリヤサイド(シートの斜め後ろくらい)から盛大に音が発生します。
そしてこの音について触れると「ポルシェのドライバーとして失格」「そんなに音が気なるのであればレクサスに乗るべき」「スポーツカーなんだから我慢しろ」などとこれまた盛大に叩かれるのですが、やはりそれなりの価格帯のクルマであり、せっかく美しいデザインを持つだけに、実際のオーナーとしては非常に残念に感じる部分です。
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なお、この低級音に関しては「対策の施しようがない」のが事実で、対策したとしても、気温が変われば(各パーツの膨張率が変わってくるので)また違うところから違う音が出たりするため、もう「諦めるしかない」というのがぼくの認識。
ただ、「音」は人間の感覚に大きな影響を与えるものだとも考えており、(アウディのように)内装から一切音が出なければ「ボディ剛性が高いように感じ」、段差を超えるたびにガタピシ言うようであれば「ボディ剛性が低いようにも」感じるのもまた事実(実際、ボディが外部からの入力によって変形しているので内装が悲鳴を上げているのだと思われる)。
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よって、ぼくは「静かなクルマに乗りたい」わけではなく、質感を損なうような、クルマの魅力を殺ぐような低級音について「勘弁願いたい」と考えているわけですね。
ちなみにですが、こういった低級音が出るのは主にボクスターとケイマンであり、911では「ちょっとマシ」、そしてマカンやカイエン、パナメーラでは「ほぼ皆無」。
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ポルシェ マカンS
そしてまたポルシェセンターのデモカー落ちとして購入したのがマカンS(いわゆるマカンII)。
新車登録から1年が過ぎた2020年に購入し、2022年までにかけおよそ5万キロ近くを走行していますが、これまでに所有したポルシェの中ではもっとも過酷な環境にて使用されたクルマです。
それでも大きなトラブルに見舞われなかったのは「さすがポルシェ」というところかもしれません。
カーナビ画面の表示
そんな中でも何度か経験したのが「カーナビの表示」。
一部あるいは画面の全部が「真っ黒」になり、地図がフリーズしてしまうというものですが、再現性がなく、発生頻度も高くないために最後まで「放置」していた案件です(一旦電源を落とし、再投入するともとに戻る)。
サンルーフからの「水漏れ」
これはぼくが所有したポルシェ5台にて経験したトラブルのうち、もっとも重篤ともいえるもので、その内容としては「雨が降ると、サンルーフと車体の隙間から水が侵入し、それがうまくドレーンから排出されずに(フロントウインドウ内側を伝って)室内にまで水が流れ込む」というもの。
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今日のポルシェ・マカン。まさかの雨漏り?フロントウインドウ内側から水がたれてくる
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ぼくの場合は電子機器に影響するほどのものではなく、しかし水の量次第ではけっこう大きな問題となっていたのかもしれません。
これはサンルーフを装着するマカンそしてカイエンにのみ見られる問題だそうで、北米だと「補償」うんぬんにまで発展しています。
よって、中古にて「サンルーフ付きのマカンもしくはカイエン」を購入する際、フロントウインドウの内側や、ダッシュボード周りに水が侵入したり伝った跡がないか」を確認すると良さそうです。
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ポルシェはこんなリコールを出している
参考までに、以下はポルシェに関するリコール情報ですが、ポルシェは比較的リコールが少なく、かつリコールの内容が軽微であること、そして問題への対処が早いことで知られています。
新車購入の場合だと「オーナーである自分」に連絡が来るので問題はないのですが、中古車両購入の場合はポルシェジャパンに対して「オーナーの変更」を行っておかないとリコールの案内が来ず、ここは注意を要するところです(販売店に要相談)。
加えて、リコールへの対処が行われているかについても中古車両購入の際にはチェックしておくべきで、もし未対応のリコールがあれば、車両引き渡しまでに(販売店に)リコールへの対応をお願いしておくとよいかと思います(自分でリコール対応の手配、たとえばポルシェセンターに車両を持ち込むなどの手間がかからないように)。
そしてこういった諸々のリコールへの対応、リコールに至らなくても「ポルシェの泣き所」をちゃんと理解し整備している可能性が高いという点において、ポルシェ正規ディーラー、あるいはポルシェ専門店での中古車購入が「安心」だと考えており、逆に「安いから」という理由だけで、ポルシェへの理解が少ないショップから車両を購入するのは「危険」かもしれません。
もう一つ参考までに、ポルシェが完全に自社で設計したモデル、たとえば911やケイマン、ボクスターはリコールやトラブルが少ない傾向にあり、しかしポルシェが属するフォルクスワーゲングループ内で車体やコンポーネントが共有される車種(マカン、カイエン、パナメーラ、体感)はトラブルやリコールが多い傾向にあるもよう。
これはやはり設計の一貫性や整合性に起因する問題なのだと思われ、自社が関わらない部分が増えれば増えるほど「想定外の問題が発生する」からだと考えています。
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