| EVオンリーとなった時代では自動車の設計手法そのものが今とは全然違うものとなりそうだ |
中国人デザイナー、MING HE氏がポルシェの将来を大胆に解釈したコンセプトカー、「ポルシェ・ゼロ」そして「ポルシェ965」を公開。
これらコンセプトカーの起点は「セダンの没落」だとされ、セダンの代わりとして考えられた新たなるクルマということになります。
そこれらの要件としては「グラウンドクリアランス確保」「4シーター」「余裕のあるラゲッジスペース」「メインマーケットは中国と北米」「女性オーナーも視野」「はじめてポルシェを買う人、もしくは他メーカーのセダンやSUVからの乗り換え」「ポルシェらしいデザイン」。
あくまでもポルシェらしさを重視
そして同氏によると、「クルマに対する要望は、”スペース”に移りつつある」という仮説を立てていますが、ポルシェらしいデザインを実現するには背の高いSUVとするわけもにゆかず、比較的スマートなプロポーションを選択しています。
ただしグラウンドクリアランスは「中」くらいとしており、いわゆるハイライダービークルといったカテゴリに属しそう。
なお、今後自動車の形がどう変わってゆくのかはわかりませんが、電気自動車へとシフトするにあたり、これまでにない形状を持つ自動車が誕生する可能性も。
たとえば、電気自動車はいわゆる「スケートボード型シャシー」を採用する場合が多く、これはフロアにバッテリーを敷き詰め、前後もしくはフロントかリアどちらかにモーターを配置する、というもの。
これはガソリン車のように、エンジンやトランスミッションを搭載したり、プロペラシャフトを通したりといった必要がなくなる反面、バッテリーを床面に配置することになるためフロアが高くなってしまうわけですね。
反面、車体のフロントや後部に余裕が出ることになるので、これまでのクルマとは異なるスペースの使い方(パッケージング)をすることになり、ここは各自動車メーカーの「腕の見せどころ」なのかもしれません。
そういった条件を踏まえてデザインを行い・・・
そして出来上がったのが「ポルシェ・ゼロ」。
パフォーマンス重視の「ポルシェ965-A」も
そしてMING HE氏はもうひとつ、パフォーマンス寄りのエレクトリックカー「ポルシェ965-A」も公開。
ちょっとホイールベースが短く、リアウイングが大きいところからも運動性能の高さを感じさせられます。
ボディカラーはマットブラック、そしてアクセントはローズゴールド。
この「ローズゴールド」はモーターに使用されるコイルのカラーを連想させるため、多くのメーカーがエレクトリックカーに採用していますね。
参照:MING HE