| ベースは通常の911カレラSカブリオレ、これに911GT3 RS用のパーツを組み入れる |
かかったコストは2200万円以上、どれくらいの時間を要したのかはわからない
さて、世の中には多数の「なければ作ればいいじゃない」的カスタムカーが存在しますが、今回は(実際には存在しない)ポルシェ911GT3RSのオープンモデルを作ってしまったショップが登場。
911GT3および911GT3RSはモータースポーツと深く関係し、サーキット走行を主眼においたクルマなので(参加するカテゴリが存在しない、そして強度的にも不利な)カブリオレが存在せず、しかしカリフォルニアのウイックド・モーターワークはこれを不服とし、自分たちで911GT3RSのオープンモデルを作ってしまったということになります。
911GT3 RSカブリオレを作る方法は「2つ」
なお、存在しない911GT3RSカブリオレを作る方法は2つあり、1つ目は911GT3RS(クーペ)のルーフをぶった切ってオープン化すること、もうひとつは911カブリオレの外観を911GT3RSにコンバートすること。
ただし希少価値の高い、そしてコストも高い911GT3RSを購入してルーフを切ることは「自殺行為にも等しく」、そしてもちろんこのショップはそれをよく理解しており、誰もが選ぶであろう「911カブリオレを911GT3RS化」するという手法を採用しています(加えて、ルーフをカットして補強を行ない、そこへルーフ開閉機構を収めるのは並大抵の苦労ではない)。
そしてこの911GT3RS”カブリオレ”の外装に採用されているパーツはいずれも「ポルシェ純正、911GT3RS用」だそうで、フロントおよびリアバンパー、フロントフード、ロッカーパネル、クォーターパネル、ルーバー付きフロントフェンダー、エグゾーストディフューザー、センターエグゾースト、リアウイング、サイドエアインテーク、各種カーボンファイバーパーツなどを装着済み。
フェンダーは前後とも拡大されているため、911カレラ用ホイールだとタイヤがフェンダー内に隠れてしまう「バレリーナ」状態になってしまい、よってフロントには20インチ、リアには21インチのHRE社製ホイールを装着。
ホイールのカラーはマットブラック、タイヤにはミシュラン社製パイロットスポーツ4Sを選択しています。
911GT3RS「カブリオレ」のインテリアも張替え済み
そしてこのポルシェ911GT3RSカブリオレのインテリアも外装同様にカスタムされることになり、ブラックレザーにレッドのアルカンターラへと張替え済み。
ヘッドレストにはショップのロゴも入ります。
なお、エンジンについてはノーマルのままで、3.8リッター・フラットシックスが搭載され、その出力は400馬力。
改造費はトータルで2200万円以上だとされますが、相当な力作だということになりますね。
ポルシェ911GT3RSカブリオレを紹介する動画はこちら
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