| ランボルギーニはLanzadorのデザインに際し、強くその伝統を意識しているようだ |
そのうえで「EVにしかできないこと」を盛り込んだ画期的なデザインに
さて、ランボルギーニが本日発表する予定の「第四のモデル」そして「ランボルギーニ初のピュアEV」の画像が(公開に先駆け)リーク。
なお、同時に(装着されているプレートから)その名が「Lanzador(ランザドール、ランツァドール)」ということが明らかになっています。
この「Lanzdor」についてはスペイン語で「投手」「発射台」という意味があるようですが、”スペイン語”というところから推測すると、ランボルギーニの伝統に則った、「闘牛」にちなんだ命名なのかもしれませんね。
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ランボルギーニはラインアップを拡大
ランボルギーニは「フラッグシップスーパースポーツ(レヴエルト)」「スーパースポーツ(ウラカン、あるいはその後継)」「ウルス(SUV)」を展開しており、そこに加わるのがこの「第四のランボルギーニ」であるLanzador。
やや高めの最低地上高、2ドア(3ドア)そして2+2というパッケージングを持っており、これはランボルギーニが初期からラインアップしてきたモデル(エスパーダなど)の再来だと言って良いかもしれません。
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なお、雰囲気的には事前にウワサされていたように「ウルス・クーペ」ともいうべきものだという印象。
このLanzadorが実際に登場するのは2028年辺りになるとされ、よって今回は純然たるコンセプトカーとしての公開になりますが、それでもけっこう現実的な外観を持っており、いくつかの部分を除くと「このまま」市販されてもおこしくはないかもしれません(ウルス・コンセプトがウルスとして発売されたときもそうであった)。※前から見ると、いっそうウルスとの共通性を認識させられる
リアはエストーケ、レヴエルト、シアンなど様々なランボルギーニの要素を取り入れているようにも。
ただ、サイドからの眺めは「全く新しく」、というのもこのクルマが「EVとしてゼロベースとして設計されているから」。
ガソリン車の場合、フロントにエンジンを収めるためにバルクヘッドが車体後方へと押しやられることになり、それにあわせてAピラーの付け根も後ろへと移動するのですが、EV専用設計だとエンジンを前に積まなくても良いのでバルクヘッドとAピラーの付け根を前に出すことが可能となり、この傾向はアウディQ4 e-tronスポーツバック、メルセデス・ベンツEQEあたりが顕著です。
よって、EV専用設計だと、これまでの内燃機関搭載車とは全く異なるプロポーションを実現できることになるわけですが、このLanzadorも同様であり、車体下半分に対し、上半分(キャビン)がまるごと前方へとスライドしたようにも感じられるほど。
ランボルギーニ Lanzadorのインテリアはこうなっている
そしてこちらはランボルギーニ Lanzadorのインテリアですが、エクステリアとは異なって「コンセプトカーっぽさ」が強調されており、市販に際しては大きくトーンダウンする可能性もありそうです(ウルスもまた、インテリアにおいてはウルス・コンセプトから大きく調整がなされた状態で発売されている)。
そしてこれまで以上に「Y」が強調されていることもわかり、エンジンスターターのフラップにも「Y」が再現されていますね。
グラスエリアは非常に広く、これは「マルツァル(当時最大のガラス面積を持っていた)」を意識したのかもしれません。
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リアシートは折りたたみ可能。
非常にデザインコンシャスな内装ティティールを持ちますが、これらはおそらく「もうちょっと現実的に」変更が加えられる可能性もありそうです(ただ、排他性を確保するという意味では、このままで発売して欲しい)。
センターコンソールはカーボン、そしておそらくはサステイナブル素材にて覆われており、エンジンスターターボタンは既存モデルのパーツを使用しているようにも思えます。
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