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ポルシェがカイエンEVに採用される「未来のインテリア」を公開──巨大ディスプレイと快適性の新次元。ポルシェもこの流れからは逃れられない

ポルシェがカイエンEVに採用される「未来のインテリア」を公開──巨大ディスプレイと快適性の新次元。ポルシェもこの流れからは逃れられない

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| かつてのポルシェを知るものからすれば、このインテリアは「信じられない」様相だろう |

ポルシェはいつの世でも「カイエン」「パナメーラ」に新しい世代のインテリアを投入してきた

さて、ポルシェは2000年代あたりまで「インテリアのデザイン、質感、先進性において劣る」と評されていた自動車メーカーではありますが、その後カイエンやパナメーラを投入するに際して一気に高級感と先進性が増しており、常にこの2車において「新しい世代のインテリア」を投入してきたという歴史があります(その後、ほかモデルに対して同様の意匠がフィードバックされる)。

そして今回、ポルシェはカイエンEVのティーザーキャンペーンの一環として「新世代のインテリア」を先行公開し、こにれは史上最大のディスプレイ「Flow Display」や新しい快適装備が盛り込まれ、カスタマイズ性も過去最高レベルに進化した、とアナウンスされています(ポルシェはデジタル分野においても、自身が認めるほど「遅れていた」だけに、やはりこのカイエンEVのインテリアには驚かされる)。

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未来志向の「体験型キャビン」へ

ポルシェが年末に発表予定のカイエンEVは、ポルシェいわく「単なるSUVの枠を超え、インテリアを体験型空間へと進化させる」。

最大の特徴はポルシェ史上最大となるカーブ形状を持つ「Flow Display」。美しく一体化されたディスプレイは直感的に操作でき、デジタルイノベーションとポルシェのスポーツDNAを融合させています。

さらに、新採用の「Mood Modes」によって光・空調・サウンド・シート機能を統合的に制御し、ドライバーや乗員の気分に合わせた独自の空間演出を実現する、と説明されています。

なお、公開されたティーザー画像では「ターボナイト」を使用したポルシェクレスト(エンブレム)が確認できるため、最初に公開されるカイエンEVは「ターボ」あるいは「ターボS」だと推測可能。

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快適性の大幅向上

  • 電動調整式リアシート(標準装備)により、快適姿勢から荷室モードまで自在に調整可能
  • 史上最大のパノラマルーフは「クリア」「マット」「セミ」「ボールド」と透明度を自在に切替可能
  • 新開発のサーフェスヒーティングはシートだけでなくアームレストやドアパネルを加熱し、効率的で均一な暖かさを提供

以上の要素のより、室内全体がより広々とした快適空間となり、従来以上の居住性を提供します(これまでのポルシェの常識を覆すレベルの快適装備である)。


かつてないカスタマイズ性

カイエンEVは13種類のインテリアカラーコンビネーションに加え、4種類のインテリアパッケージ、5種類のアクセントパッケージを設定。

  • 新色「マグネシウムグレー」「ラベンダー」「セージグレー」
  • レザー不要派には「ペピータ柄Race-Tex内装」も選択可能
  • 専用のデコラティブトリムやステッチカラーで自分好みにアレンジ

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さらに「ポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」や特注対応の「Sonderwunsch(ゾンダーヴンシュ)プログラム」により、一台限りの特注仕様も実現可能です。

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Flow Displayと新世代デジタル体験

そのほか、「Themes App」によってディスプレイの配色テーマを自由に変更でき、ディスプレイそのものをデザイン要素として楽しめるようですね。

  • 14.25インチ OLEDメーターパネル:電動パワーメーター、ナビ、ADAS、インフォテインメントを鮮明に表示
  • 14.9インチ助手席ディスプレイ(オプション):走行中も映像視聴可能、ドライバーに影響なし
  • ARヘッドアップディスプレイ:ナビ矢印やレーン案内を87インチ相当のサイズで投影

AI音声アシスタントとデジタルキー

さらには以下のような特徴も。

  • AI搭載ボイスパイロット:気候調整やシートヒーター、ライト制御を自然な言葉で操作可能
  • ナビ検索やストリーミング再生にも対応
  • デジタルキー:スマホやスマートウォッチを鍵として利用可能(最大7人と共有可)


まとめ

カイエンEVのインテリアは、

  • 世界最大級の「Flow Display」による没入感
  • 徹底的な快適性の追求
  • かつてないレベルのパーソナライズ

を兼ね備え、ポルシェSUVの新しい基準を打ち立てています。

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