| 「キャット」と名がつくのはORAの定番らしい |
さて、先日「フォルクスワーゲン・ビートルのそっくりさん」を発売すると予告した中国の自動車メーカー、ORA。
前回はそのシルエットがハイライトのみで公開されるにとどまったものの、今回はその明確なデザインが(CGですが)公開されることに。
それと同時に「タイムシャトル」と呼ばれていたコードネームを、市販時の正式名称「パンクキャット」に変更するとも発表しています。
ORA パンクキャットは新型ミニ(エレクトリック版)と兄弟車に?
なお、このORAを展開するのは中国自動車メーカー「長城汽車(グレートウォール・モータース」ですが、この長城汽車はBMWとの合弁を発表しており、この合弁企業では「ミニのエレクトリック版を(中国で)生産する」と言われます。
ちなみにこのORAパンクキャットはフルエレクトリックカーだと発表されており、そういった背景から、新型ミニ・エレクトリックとこのORAとは「兄弟車になるのでは」という憶測もあるようですね。
今回公開された画像を見ると、そのルックスはやはり「フォスクスワーゲン・ビートル」。
細部が現代化されており、4ドアを採用するものの、やはりビートルの印象を色濃く残しているように思います。
ちなみに当の本人であるフォルクスワーゲンはビートルを販売終了としているものの、その際には「将来的に4ドア、そしてEVとして販売する」可能性を示唆しており、しかし一足早く中国のメーカーが「そのアイデアを頂戴した」ということになりますね。
ORAパンクキャットのインテリアはこうなっている
そしてこちらがORAパンクキャットのインテリア。
ステアリングホイールやメーターは初代ビートルの焼き直し(そして現代版)といって良さそうですが(一輪挿しがないのは片手落ち)、中国では受けそうな赤い加飾や花柄、そして紋章も。
一方で大型インフォテイメントスクリーン、メルセデス・ベンツにも似たタービン型エアコン吹出口、そしてこれも中国にて人気と言われるローズゴールドのパーツが付与されています。
ORAは過去にこんなモデルも発表している
そこで中国のORAですが、このメーカーは「完全なるコピー」ではなく、元ネタをうまく加工して”ちょっとだけ”差別化をしたクルマを作るのが得意だと見えます。
2020年の広州モーターショーにおいては、ホンダeによく似た、しかしオフロードテイストを持つORAブラックキャット・サーフコンセプト、やはりホンダeをロードスター風にアレンジしたORAブラックキャット・スパイダーコンセプトなるクルマを発表したことも。※ポルシェっぽい”グッドキャット”を発表したこともある
今回のORAパンクキャットでは、「中国で受けそうな」仕様を採用しており、(他社の製品をパクるのはいただけませんが)意人々の好みを捉えたり、それをもって提案するのがウマいという、意外とマーケティング力に長けた会社なのかもしれません。
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参照;Autohome, Car News China