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ルーフには初の「全面サソリ」。アバルト設立75周年記念モデル、アバルト695 75° アニヴェルサリオ発表。限定台数はエンジン排気量にあわせ1368台

ルーフには初の「全面サソリ」。アバルト設立75周年記念モデル、アバルト695 75° アニヴェルサリオ発表。限定台数はエンジン排気量にあわせ1368台
Abarth

| アバルトは75年前の1949年3月31日に設立されている |

現在はフィアットグループ傘下にて新しいラインアップを展開中

さて、現在電動化を強力に推進しているアバルトが「アバルト695 75° アニヴェルサリオ エディション」を発表。

これは1949年3月31日にカルロ・アバルトによって設立されたアバルトブランドの75周年を記念した特別仕様車で(つまりアバルトはポルシェやフェラーリ同様の歴史を持っている)、限定台数はT-Jetエンジンの排気量である1,368ccにちなんで1,368台のみに限定されています。

アバルト695 75° アニヴェルサリオ エディションはこんなクルマ

そこで今回発表されたアバルト695 75° アニヴェルサリオ エディションを見てみると、もちろん搭載されるのは1.4リッターT-Jetエンジン。

ギャレット製GT 1446 ターボチャージャーで過給され、3,000rpmにて180馬力のパワーと250Nmのトルクを供給し、これによって最高速度225km/h、0-100km/h加速はわずか6.7秒というスペックを誇ります(エキゾーストシステムにはアクティブバルブを備えた象徴的なレコードモンツァ、足回りにはKoni製FSDショックアブソーバーが装備される)。

Abarth (3)

このモデルの大きな特徴は「スコーピオン(サソリ)」があしらわれていることで、アバルト史上でははじめて「スコーピオンがルーフを覆う」ことに。

ボディカラーはブラック、スコーピオン含むアクセントにはゴールドが使用されてゴージャスな雰囲気を演出していますが、ボディ両側に配置されたゴールドのアバルトロゴ(専用デザイン)、ピストンヘッドの形をしたオリジナルの75°アニバーサリオデカールなどユニークなグラフィックが導入され、ホイールは専用のゴールド仕上げ、一方でブレーキキャリパー(ブレンボ製)はブラックフィニッシュ。

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インテリアだと高品質なブラックのアルカンターラ張りダッシュボード、専用の張り材を持つサベルト製カーボンファイバー製シートなどの採用によって外観同様こちらもゴージャス。

アルカンターラインサートは伝統的なスポーティなタッチを提供するほか、快適さとスタイリッシュ採用を強調しており、シート表皮のステッチはゴールド、シートバックには「ABARTH」そして「75」ロゴ。

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アバルトはこんなブランド

ここでアバルトについて説明しておくと、スコーピオンマークで知られるアバルトの”スタイルとパフォーマンス”として伝説は、カルロ・アバルト (1908-1979年) がドライバーのグイド・スカリアリーニとともに設立したアバルト & C. によって1949年3月31日にスタートします。

彼らの最初のクルマであるフィアット1100から派生した204Aにより、タツィオ・ヌヴォラーリは1950年のレースで勝利を収めますが、それ以来、アバルトの歴史は記録によって彩られ、常に最高のパフォーマンス、クラフトマンシップ、そして非日常性を兼ね備えたブランドとして知られることに。

1950年代から1960年代にかけて最初の成功の頂点に達し、1963年にはフィアット500をベースにした最初のアバルトである「フィアット アバルト595」がデビューすることになり、これは「小型の実用車の可能性を再発見した革命である」とも言われています。

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1960年代には10回の世界記録、133もの国際賞、サーキット上での10,000回以上にもおよぶ勝利という印象的な記録によってアバルトの名が知れ渡り、その後1971年にはフィアットグループに完全に引き継がれ、そこからアバルトの伝説はフィアット124 アバルト、131アバルト、リトモ アバルトへと引き継がれ、2008年からは新しいラインナップを発表して現在にまで至っているわけですね。

さらに2022年はアバルトにとって完全に新しい時代となり、ピュアエレクトリックモデルの「アバルト500e」によって電動化がはじまり、つい先日は「600e」のティーザー画像も公開されており、新たな伝説が始まろうとしています。

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参照:Abarth

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