| 自動車に与えられたニックネームにはどんなものがある? |
Motor1にて、古今東西「ユニークなニックネームを持つ車」20選が公開に。
今回のリストは北米を中心としたもので、日本だとスカイラインに「ケンメリ」や「ジャパン」「鉄仮面」、バブル期のBMW3シリーズに「六本木カローラ」、メルセデス・ベンツCクラスに「小ベンツ」という愛称が与えられたことが思い出されますが、北米ほどは特徴的なニックネームは多くないように思えます。
ここでは紹介されている中から日本でも馴染みのあるクルマをピックアップしてみましょう。
アメリカ人はニックネーム好き?
なおアメリカ人はニックネームをつけるのが好きなのか、iphoneも開発段階では歴代モデルに「ソノラ」「ドス・パロス」「フェラーリ」というニックネームを与えており(これは”それ”と知られないようにする意味もあると思われる)、アンドロイド端末もカップケーキ、エクレア、ドーナツ、ジェリービーン、アイスクリームサンドイッチといった名称を与えることも。
米国人ではありませんが、セバスチャン・ヴェッテル選手も自身の乗るF1マシンにニックネーム(ジュリー、ケイト、ルシアス・リズ、ランディ・マンディなど)を与えることで知られますね。
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ポルシェ911(ターボ、GT2)→ウイドゥメーカー(Widow Maker)
「ウイドゥ」は「未亡人」を指し、つまり未亡人となる女性が出現するほど危険な車、ということですね。
近年だと911GT2がその不名誉な名称で呼ばれていますが、その元祖は「初代911ターボ」とのこと。
そのターボラグや、RRというレイアウトに起因して思わぬ挙動をする様があまりに危険であったようです。
スバル360→レディバグ(Ladybug)
日本では「てんとう虫」の愛称で親しまれるスバル360ですが、アメリカでもそのままてんとう虫を英語に翻訳した「Ladybug」。
おそらくは日本での愛称をそのまま引き継いだものと思われます。
ポンティアック・フィエロ→プラスティック・ファンタスティック
愛称にしてはかなり長い名称ですが、これはボディパネルの多くが樹脂で作られていることから。
なおエンジンは「ミドシップ」マウントで、そのためフィエロはスーパーカーのレプリカベースとして相当に人気があるのはよく知られるところ(ボディパネルも簡単に交換できる)。
BMW Z3クーペ→クラウンシュー(Clownshoe)
おそらく「道化靴」という意味になろうかと思われますが、日本だと一部で「スリッパ」と呼ばれたりもしましたね。
「醜いクルマ」の例えとして挙げられることもあり、しかしBMW自身もそれを承知の上で発売したようで、発売時には「Love it, or Leave it(愛するか、立ち去るか)」というコピーを使用したことも。
ボルボ200シリーズ→レンガ(Brick)
形状よりもその頑丈さから「レンガのようだ」と例えられたところがこの愛称の由来。
ボルボはワゴンボディをレーシングカーに転用したこともあり、その際は(かなり速かったので)”空とぶレンガ”と呼ばれたこともありましたね。
フェラーリ250GT SWB→ブレッドバン(Breadvan)
フェラーリ250GT自体は非常に有名なクルマですが、「ブレッドバン=パン屋のクルマ」とは程遠く、そして日本ではこのニックネームは一般的ではなく、ちょっと意外。
なおニックネームの由来はアメリカでは当時一般的であった「パン屋のクルマ」とフェラーリ250GTのボディ形状が似ていたためで、やはり文化の異なる日本だとやや理解が難しいところでもあります。
ランボルギーニLM002→ランボ・ランボ(Rambo Lambo)
この愛称も日本では一般的ではなく、しかしアメリカでは「定番」の映画、「ランボー」に由来するもの(主演のシルヴェスター・スタローン氏とランボルギーニLM002とのマッチョさに共通項が見出されている)。
フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)→バグ(Bug)
あまりに有名なニックネームですが、日本では「バグ=甲虫」よりも「ビートル(カブトムシ」のほうが良く用いられているように思います。
これほどその形状とニックネームとが一致したクルマも珍しいと言えそうですね。
その他にはこんなものも
シボレー・コルベットZR-1→キング・オブ・ヒル(King of the Hill)
1990年にシボレーがZR-1を開発する際に使用されたものだそうですが、これがそのまま巷でも使用されることに。
日本ではちょっと馴染みがない名称で、現代のコルベットZR-1にも用いられているのかは不明。
なお、Z06は「ビッグ・ナスティ(Big Nasty)」として親しまれているようです。。
フォードSVTマスタング・コブラ→ターミネーター(Terminator)
2003年に発売された、マスタングの最強バージョン。
スーパーチャージャーを持ち、Terminate=終止符を打つ、の名の通りこれ以上のマッスルカーはないという意味、そしてもちろんアーノルド・シュワルツェネッガー氏主演の映画「ターミネーター」に由来。
サーブ9-2X→サーバル(Saabaru)
これは1990年代に用いられたニックネームだそうですが、当時サーブはGMに所有されており、そしてGMはスバルの株式も一部所有。
そして両者にデザイン的類似性が見られることから「Assb+Subaru=Saabaru」ということに。
なお、アメリカではトヨタとスバルとの共同にて開発された86やBRZについても「Toyobaru」と表記することが多く、「2社の名前を合体」はけっこうポピュラーなニックネームだと言えそう。
スバルWRX→スクービー/レックス/バグアイ(Scooby/Rex/Bugeye)
「スクービー」については「スクービー・ドゥー」から来たのかどうか不明ではあるものの、現在ではスバル車全般に用いられる愛称、とのこと。
「レックス」は「WRX」を言いやすくしたもので「バグアイ(虫の目)」は2002-2003年モデルの特徴的なヘッドライトを指したものだそうです。
トヨタMR2→ミスター・ツー(Mister two)
これもまた日本ではあまり馴染みのないニックネーム(漫画”オーバーレブ!”ではミスター、と呼ばれていた)。
MR2はトヨタの一つのアイコンでもあり、復活が待たれる車でもありますね。
なお、ぼくは「ミドシップ4WD」にて「MR4」として復活してくれないものか、と考えたりもします。
日産GT-R→ゴジラ(Godzilla)
R35 GT-Rは相当にデカく、そのためにゴジラと呼ばれているのかと思いきや、実はR32 GT-R時代からゴジラと呼ばれていた模様。
その理由は「レースで圧倒的に強かった」ためで、他を圧倒する比類なき強さをもってニュージーランドのメディアが「ゴジラ」と呼んだのがはじまりだ、とされています。