フェラーリはエアバッグ、アルファロメオはブレーキ、アウディは燃料関係
先般より報道のあったスズキの大量リコール。
スズキが4/19付けにて200万台を超えるリコールを国土交通省へと届け出ていますが、そのほかにも(別の内容で)アウディやフォルクスワーゲン、フェラーリ、ホンダもリコール届け出。
新年度から相当にリコールの多い年となっていますが、ここでその内容(一部)を見てみましょう。
スズキのリコールは「検査不正」絡み
スズキが届け出たリコールは、すでに報道されたとおり検査不正関係。
国土交通省に届け出た内容だと、下記の通りとなります。
基準不適合状態にあると認める構造、 装置又は 性能の状況及びその原因
国土交通省
任命されていない検査員(検査補助者)が合否判定を行う等、完成検査工程における合否判定が不明確であったため、道路運送車両の保安基準に関する検査が適切 に行われていなかった可能性がある。
改善措置の内容
全車両、指定整備工場において点検および自動車検査員による確認を行い、道路 運送車両の保安基準に関する不具合が認められた場合は是正する。 なお、認証工場において点検(保安基準に関する不具合が認められた場合は是正)を行った場合は、暫定措置とする。
なお、対象となるのはワゴンR、ハスラー、アルト、アルト ラパン、MRワゴン、スペーシア、キャリィ、エブリイ、ジムニー、ソリオ、クロスビー、イグニス、スイフト、バレーノ、SX4、エスクード、キザシ、モコ、NT100クリッパー、NV100クリッパーリオ、フレア、フレア クロスオーバー、キャロル、フレア ワゴン、スクラム、ミニキャブ、タウンボックス、デリカD:2。
製作期間の全範囲は平成27年5月6日~平成31年2月1日、対象となる台数はあわせて2,021,590台。
フェラーリのリコールはやはり「エアバッグ」
そしてフェラーリは458イタリア、458スパイダー、458スペチアーレ、458スペチアーレA、488GTB、488スパイダー、J50、カリフォルニア、FF、GTC4 Lusso、GTC4 Lusso T、F12ベルリネッタ、F12tdf にリコール届け出。
いずれもエアバッグ関連となり、製作期間の範囲は平成26年1月9日~平成30年4月4日、対象台数は2,447台。
内容としては下記のとおりです。
基準不適合状態にあると認める 構造、装置又は性能の状況及び その原因
国土交通省
助手席側エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、高温多湿な 状態で長期間の温度変化にさらされると、火薬が劣化し、エアバッグ展開時に インフレータ容器が破損して、乗員が負傷するおそれがある。
改善措置の内容
全車両、助手席側エアバッグユニットを対策品と交換する。
なお、フェラーリは3月にも「炎上の可能性」があるとしてリコールを届け出たばかりですね。
アルファロメオの問題はブレーキの制御関連
そしてアルファロメオはジュリア、ステルヴィオに対してリコール届け出。
輸入期間は平成29年8月10日~平成31年3月20日、対象台数は3,274台となっています。
届出の内容は下記の通り。
基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性 能の状況及びその原因
国土交通省
ブレーキシステムモジュール(BSM)の制御プログラムが不適切なため、アダプティブク ルーズコントロール(ACC)を使用した走行状態において、ブレーキペダルを踏んでも、ア ダプティブクルーズコントロールが解除されないことがある。そのため、意図しない加速が発 生し追突事故に至るおそれがある。
改善措置の内容
全車両、ブレーキシステムモジュール(BSM)の制御プログラムを対策プログラムに書き換え る。
なお、アルファロメオはつい最近にもジュリアに対してリコールを届け出たばかり。
アウディは「燃料装置」
そして比較的リコールが少ないという印象のアウディですが、A6、A6アバント、A6オールロード、A7、Q7、S5カブリオレ、S5、S5スポーツバック、A8にリコールを届け出。
輸入期間は平成25年12月13日~平成29年6月23日、対象となる台数は2,566台と発表されています。
リコールの内容は下記の通り。
基準不適合状態にあると認める構造、装置又 は性能の状況及びその原因
国土交通省
燃料装置において、樹脂製燃料パイプ端部の設計時の強度検討が不十分なため、耐久性が不 足している。そのため、走行振動等により、当該パイプ端部の樹脂製エンドキャップ部が破 損し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
改善措置の内容
全車両、燃料パイプを対策品に交換する。
昨年末にもアウディは燃料関係でのリコールを届けていますが、今回とはやや内容が異なります。