| F40モチーフのワンオフモデルもやはり高い要望がある模様 |
さて、The Supercar Blogによると、フェラーリがワンオフにて「F40にインスパイアされた」ワンオフモデル「SP42」を公開する、とのこと。
このワンオフモデルは顧客の要望によって制作されるもので、F40特有ともいえる、「四角い」デザインを持つとされています。
搭載されるエンジンはF8トリブートと同じ3.9リッターツインターボ、そしてトランスミッションは7速デュアルクラッチとなる模様。
現時点ではこのウワサの真偽についてはわからないものの、あと数日もたてば明らかになりそうですね。
フェラーリは「ワンオフ」シリーズを強化
なお、フェラーリは通常ラインアップのほかにもこういった「ワンオフ」シリーズを展開していて、これらは上述の通り顧客の要望によって特別に製作されるもの。
もちろんその価格は安くなく、「3億円から」と言われており、かつ注文できるのは上位の限られたVIP顧客のみだと報じられています。
そしてその「カスタム」の幅には限りがないようで、ボディパネルの「総とっかえ」にはじまり、V8モデルにV12エンジンを装着したり、公道走行が不可能な「ほぼレーシングカー」を制作した例も。
ちなみに「F40モチーフ」のワンオフフェラーリだと「SP38デボラ」がすでに公開されており、488GTBをベースとしながらも、F40を意識したリアのルーバー風フード、リアフェンダー一体型リアウイングを持っています。
フェラーリF40はこんなクルマ
フェラーリF40は1987年に登場しており、いずれかの市販車をベースにしたのではなく、専用設計を持つスペシャルモデル。
「そのままレースに出ることができる市販車」を標榜し、スペースフレーム+半モノコック構造の車体にV8ツインターボエンジンを搭載し、コンポジット製ボディパネルを被せただけというスパルタンなクルマです。
製造は1987-1992年、エンジンは2.9リッターV8ツインターボ、重量1369キロ(1250キロとするメディアもある)、0-100キロ加速は3.9秒、そして世界で初めて最高速が200マイル(時速322キロ)を突破した車としても知られます。
288GTOの次に発売されたスペチアーレではあるものの、288GTOのように「レース出場そのものを目的としたホモロゲーションモデル」ではなく、フェラーリの創業40周年を記念した車であり、いわば初の「記念限定車」。
そのために注文が殺到し、当初350台もしくは400台と言われた予定生産台数から大幅に生産台数が引き上げられ、結果的に1,311台が製造されたという記録も。
そして歴代スペチアーレの中でも特に高い人気を誇るのがこのF40であり、上述のようにF40をイメージしたワンオフモデルが公式に存在する他、非オフィシャルとして多くのアーティストが「F40をモチーフに」したレンダリングを多数公開しているようですね。
なお、今では信じられないことですが、生産されたF40はすべて「レッド」であったと言われ、これは「フェラーリ初の創業記念モデル」であったということに加え、当時の(フェラーリの)顧客に対するスタンスを伺うことができます。
さらに、膨大なカーコレクションで知られるブルネイ国王は11台ものF40を一人で所有していた、とも報じられています。
参照:Supercarblog