| 搭載されるエンジンは5.5リッターV12、0−100キロ加速は4.1秒 |
さて、ここ最近急速に増加しているクラシックフェラーリの「レプリカ」製作プロジェクト。
今回はイギリスのRML(レイマロック)グループによって制作される、1959年のフェラーリ250GT SWBをイメージした「RMLショートホイールベース」なるモデルが予告されることに。
見かけこそはクラシカルですが、細部は現代風にアップデートされ、ボディパネルはカーボンファイバー製だとアナウンスされています。
なお、この「RML」はモータースポーツにも参加している由緒正しきファクトリーで、「ジュークR」を製作したことでも有名ですね。
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エンジンはフェラーリ550マラネロから
このRMLショートホイールベースに搭載されるエンジンは550マラネロに積まれる5.5リッターV12エンジンで、出力は478馬力。
ボディサイズはオリジナルの250GT SWBよりもわずかに大きく、車体重量は1,420kgとなるそうですが(オリジナルの250GT SWBは重量960kg)、0−100km/h加速はわずか4.1秒。
なお、こちらがオリジナルのフェラーリ250GT SWB。
1959年のパリサロンにて発表され、「ほんのちょっと手を入れるだけで」レースに参加できるというポテンシャルの高さを持っています。
デザインはピニンファリーナ、組み立てはスカリエッティ。
この「SWB」はパッソ・コルトとも呼ばれます。
そしてこちらが今回計画が発表された「RMLショートホイールベース」。
オリジナルのフェラーリ250GT SWBに忠実に作られているということがわかりますね。
なお、車体構造やベースモデルがあるのか無いのか等は不明。
ただしレーシングカーの製作も行なうRMLなので、そのあたりのノウハウは十分に持っていると考えて良さそうです。
今回RMLショートホイールベースを企画したRMLの最高責任者であるマイケル・マロック氏は、「このクルマは加速や最高速を競うクルマではなく、そこから一歩引いたところに存在する。速いことは間違いがないが、我々が重視しているのは、現代の道路で人々が普通に楽しめるほど快適で便利でありながら、コンピューターの介入が少なく、それでいて実用的な性能を備えた、より有機的なドライビングエクスペリエンスを実現することだ」と語っています。
その細部は現代風に
テールランプは現代風に。
ヘッドライトなど含むフロントも現代風。
現時点ではおそらく試作段階だと思われますが、10月に定められる発売時には市販レベルのクオリティに仕上げられることになりそうです。
今回は内装について画像が公開されていないものの、電動シートやエアコン、カップホルダー、カーナビゲーションシステム、スマートフォンと連携可能なインフォテイメントシステムなど現代的な装備を持つとアナウンスされており、「毎日乗れる」クルマとなりそうですね。
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