
| このカメラカーを所有する会社は、カーアクションの撮影に定評があるようだ |
これだけ多数の高速カメラカーが製作されるということは、それだけの需要があるようだ
さて、ちょっと前には「世界最速のカメラカー」としてランボルギーニ・ウラカンを紹介しましたが、今回はそれを上回る速度を誇りそうな「フェラーリ488チャレンジのカメラカー」が登場。
これは英国のRalle社が制作したもので、ファーンボローで開催される2021年の英国モーターショーにて発表されるといい、製作期間はわずか7日間だと報じられます。

なお、ウラカンのカメラカー「HURACAM」の発表は2018年でしたが、そこから何らかの進歩があったのか、今回のフェラーリ488チャレンジに搭載されるアーム類はウラカンのカメラカーに比較するとかなり複雑な構造を持っているようですね。
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Ralle社の自動車アクションシーン撮影には定評がある
ちなみにこのRalle社はタロス・ビークル社との共同作業にてこのカメラカーを製作したそうですが、このタロス・ビークル車は軍隊向けの車両カスタムを行うほか、レーシングチームも運営している、とのこと。

カメラやアーム類のスペックについては公開されていないものの、Ralle社は自動車のアクションシーン撮影については定評があるそうで、実際にぼくらも同社が撮影した作品を目にしたことがあるかもしれませんね(どういった作品の撮影を行ったのかは明かされていない)。

参考までに、ミッション・インポッシブル最新作のカーチェイスにはR35 GT-Rが使用されているようですが、おそらくこのフェラーリ488チャレンジは公道走行が出来ないと思われ、よって主にサーキットでの走行シーンを撮影するのかも(自動車メーカーのプロモーションビデオの撮影にも需要がありそうだ)。

このフェラーリ488チャレンジのカメラカーの最高速は200マイルと公表されていますが、ランボルギーニ・ウラカンのカメラカーの最高速は202マイルだとされているので、わずかにウラカンのほうが速いようです(488チャレンジはダウンフォースが強く、それによって最高速が削られているものと思われる)。

その他にはこんなカメラカーも
そして上述の通りR35 GT-Rのカメラカーも非常に有名で、おそらくは比較的車体が大きく重量もあるので安定していること、そして室内が広く機材やスタッフを載せやすいことから重宝されていそう。
ポルシェ・カイエンもカメラカーとして比較的よく導入されている車種のひとつで、こちらはその積載性、さらには走行性能が買われているのだと思われます。
こちらは5名が乗り込んでカメラやアーム類の操作を行うようですね。
なお、「フォードVSフェラーリ」のDVDスペシャル特典を見ていると、その撮影風景についても紹介されていますが、映画の撮影用には相当な苦労があることがわかります。
こういったカメラカーはそれぞれのシーンにあわせて最適なものが選ばれることになり、実際のところ相当な需要があるのでしょうね。