| フェラーリはオプションやテーラーメイドにて利益の最大化を図る? |
テーラーメイドの顧客には内外装を「一致」させる例が多いもよう
さて、積極的に自社のパーソナリゼーション部門「テーラーメイド」にてカスタムを受け付けるフェラーリ。
フェラーリは全てのモデルに生産予定台数を決めており、それ以上の台数は(いかに要望があったとしても)希少性を守るために増産せず、よっておのずと総生産台数にも上限が出てきます。
さらには生産台数を増やすとなると「ブランドバリューが損なわれる」として株主からの反対があったりして株価が下がり、しかしフェラーリとしては(上場している営利企業なので)利益を増加させなければならないという「矛盾する要素」を両立させねばならないわけですが、そこで有効な策が「1台あたりの利益を最大化する」。
しかし車両本体価格を釣り上げるのはライバルとの関係上(価格性能上のバランスで)難しい場合があり、よってオプションやテーラーメイドの拡充によって1台あたりの平均利益を最大化しようと考えているのだと思われます(これはフェラーリだけではなく、ロールス・ロイス、ベントレー、ポルシェ、ランボルギーニでも同じである)。
テーラーメイドにて製作されたフェラーリ・ローマはこんな仕様を持っている
そこで今回フェラーリが自身のFacebook上にて公開したのが「テーラーメイドにて仕上げられたローマ」。
このローマ最大の特徴はそのボディカラー「ブルーエルダー」にあるといい、これは深みのあるパールのように見え、美しい曲面を持つローマによく似合っているように思います。
なお、ホイールはシルバー、ブレーキキャリパーはブラック、ホイールセンターキャップもブラック(もしくはカーボン)といった仕様を持っており、全体的には非常にシンプルなカラーコンビネーションを持っているようですね。
このフェラーリ・ローマのインテリアも「ブルー」
そしてこのフェラーリ・ローマでは、ボディカラーに合わせてインテリアカラーにもブルーが採用されており、ブルーレザー(ブルー・スターリング)にブルーアルカンターラ、イエローのアクセントにイエローのステッチという組み合わせ。
ヘッドレストの跳ね馬(プランシングホース)刺繍もイエローですね。
ダッシュボードのアッパーはブラックレザー、ロワー部はブルーのアルカンターラ。
ちなみにですが、ぼくは自分のフェラーリ296GTBのダッシュボードにブルー・スターリングを選んでいます(ロワー部はクレマ)。
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ちなみにこのブルー・スターリングは多数選べるフェラーリの「紺色」の中でもやや赤みが強く、発色の良いたぐいの紺色だと理解していますが、ほかには同じ紺色でも、やは緑がかったもの、グレーがかったものなどが用意されています。
そしてシートとダッシュボードに使用されるのはイエローのファブリックで、よく見るとブルーの色が織り込まれているようにも見え、シンプルながらも強いこだわりが感じられる一台でもありますね。
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