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「史上もっとも高価なフェラーリ」となる可能性も。19台しか製造されなかった「250テスタロッサ」が競売に登場予定、多くの注目を集める

「史上もっとも高価なフェラーリ」となる可能性も。19台しか製造されなかった「250テスタロッサ」が競売に登場予定、多くの注目を集める

Image:RM Sotheby's

| フェラーリ250テスタロッサはフェラーリにおいて「もっとも成功したレーシングカーのひとつ」であるが、売り物がほとんど出てこないことでも知られている |

過去の例だと、フェラーリ250テスタロッサが4000万ドルで取引されたケースも

さて、19台のみが製造されたフェラーリ250テスタロッサのうちの1台がRMサザビーズ主催のオークションへと登場予定。

このフェラーリ250テスタロッサは1957年から1961年にかけ「500TRCでレースへと参戦するプライベーター向けとして」製造されたレーシングカーで、500TRCに積まれていた2リッターから3リッターへと(FIAがプロトタイプシリーズの排気量上限を引き上げたことに合わせ)排気量が拡大されたV12エンジンを積むことが大きな特徴です。

特徴的なボディはスカリエッティによって製作され、「ポンツーン フェンダー」車としても知られていますね。

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Image:RM Sotheby's

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このフェラーリ250テスタロッサはこんな経歴を持っている

このフェラーリ250テスタロッサの車台番号は0738(製造は1958年)、そして実際にレースに出場した期間はなんと10年に渡ります。

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Image:RM Sotheby's

その歴史の中では19のレースに出場し、うち4つで勝利を収めたと紹介されており、しかしル・マン24時間レースなどのメジャーレースでの勝利はないのだそう(製作された250テスタロッサ全体では、ル・マン24時間レース、タルガ・フローリオ、セブリングなどの大舞台にて18回の優勝を獲得している)。

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Image:RM Sotheby's

搭載されるエンジンは上述の通り3リッターV12で、これは信頼性の高い250GT系のコロンボエンジンをカルロ・キティが改良したもの。

ちなみに「テスタロッサ」の名は1956年に発表された「500TR」のエンジンヘッドカバーが赤く塗られていたことに由来します(テスタロッサ=赤いヘッド)。

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しかしながらこの250テスタロッサでは、フェラーリいわく「(製造当時)赤く塗られていたのがカムカバーのみであり、ヘッドカバーはレッドではなかった」(それでもフェラーリはテスタロッサの名を与えた)。

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Image:RM Sotheby's

このフェラーリ250テスタロッサは「フェラーリ史上最高落札額」となる可能性も

今回オークションに登場する250テスタロッサは、2013年にフェラーリ自身の手によってフルレストアがなされており、その際にエンジンやトランスミッションが交換されていない「マッチングナンバー」車であることが確認され、同時にレッドブック認定を受けた貴重な個体。

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Image:RM Sotheby's

よってその価値は非常に高いと見られ、今回RMサザビーズでは予想落札価格を公開していないものの、2014年に4000万ドルという高額にて(他の)250テスタロッサが取引されたこと、そしてその後にクラシックカー相場が大きく上昇していることを鑑みるに、もしかすると「これまでのフェラーリの落札記録」を更新する可能性も見えてきます。

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Image:RM Sotheby's

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参考までに、フェラーリ250テスタロッサの車体骨格は「スチール製チューブラーフレーム」、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン(リーフスプリング)、リアはライブアクセル(半楕円スプリング)。

ホイールベースは2,350ミリ、フロントトレッドは1,308ミリ、リアは1,300ミリという(見ての通り)スリムな車体を持っています。

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ブレーキはドラム式、トランスミッションは4速マニュアルという構成を持ち、車体重量は800kg、最高速は270km/h(ただし当時のデータは不正確であったようで、サイズ含めいくつかの説が存在する)。

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なお、このフェラーリ250テスタロッサは(レストア前から)フェラーリコレクターの手によって大切に保管されていたといい、見ての通り内外装のコンディションは”非常に優れて”いて、よってメジャーなレースでの優勝経験がないといえど、そしてさらにフェラーリ250テスタロッサ自体がめったに市場に登場しないということを考慮するに、「もっとも高価なフェラーリ」となる可能性を十分に秘めているとも考えられます。

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参照:RM Sotherby's

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