
| 登場時期は異なれど、両者とも非常によく似たパッケージングとキャラクターを持っている |
さらには装着されるオプションまでもがよく似ていた
さて、ポルシェ918スパイダーとフェラーリSF90ストラダーレという「ハイブリッドハイパーカー」が加速を競うというゴージャスな動画が公開。
両者の登場年はそれぞれ2013年と2019年という差はあれど、多くの点にて共通性を持っており、ぼくとしても非常に気になる動画です。

ポルシェ918スパイダーとフェラーリSF90ストラダーレのスペックはこうなっている
そこでまずはポルシェ918スパイダーとフェラーリSF90ストラダーレ両者のスペックから見てみると、ポルシェ918スパイダーはカーボン製バスタブシャシーに自然吸気4.6リッターV8エンジンをミッドマウントし、7速PDKを介して後輪を駆動します。
ただしフロントに2モーター、トランスミッションに1モーターを内蔵しており、フロントの2モーターは前輪を駆動するという「ハイブリッド4WD(システム合計出力は887馬力 /1,289Nm)」。
車体重量は1,490kgと(ハイブリッドにしては)かなりの軽量性を誇っており、販売価格は当時684,800ユーロに設定されています(為替差損を防ぐため、ユーロのみの支払受付であった。当時の為替レートでは1億円ちょっとだったと記憶)。
ちなみにこの918スパイダーには空力性能を向上させ(36kgの)軽量化を達成するヴァイザッハ・パッケージが装着されています。

そしてもう一方のフェラーリSF90ストラダーレはアルミ製のシャシーに4リッターV8ツインターボエンジンをミッドマウントし8速DECを介して後輪を駆動しますが、ポルシェ918スパイダー同様に「トランスミッションに1つ、フロントに2つ」の3モーターを搭載してシステム合計1,000馬力を発生します。
車体重量は1570kg、車両価格は5340万円なので「ポルシェ918スパイダーの半分」ということになりますね(ただしインフレ率を考慮すると両者の差はもっと大きくなる)。
なお、この個体には軽量化、そしてエアロダイナミクスの向上を達成するサーキット志向のオプション「アセットフィオラノ・パッケージ」が装着されているもよう。
-
-
【試乗】(非限定モデルで)もっとも高価、もっともパワフルなフェラーリ、SF90ストラダーレは「もっともフレンドリーで乗りやすいフェラーリでもあった
| 正直、乗る前は「1,000馬力」という数字に圧倒され不安しかなかったが | フェラーリは新しいモデルになればなるほどフレンドリーで乗りやすく、しかしそれ以上に「楽しいクルマ」へと変化している さて ...
続きを見る
実際にポルシェ918スパイダーとフェラーリSF90ストラダーレがドラッグレースを走ったらこうなった
つまりは「非常によく似たパッケージングとセットアップ」を持つ両者ですが、実際にドラッグレースを走ってみると軽量なポルシェ918スパイダーがまずリード。
中盤くらいまではリードを保っており、そのまま逃げ切るかと思いきや・・・。

フェラーリSF90ストラダーレがそこから驚異の加速を見せて逆転ゴール。
市販車とは思えない(ドラッグレース専用車両なみの)9.6秒というタイムを記録しています。

そしてポルシェ918スパイダーもやはり常識外れの10.1秒でゴール(さすがは当時ニュルブルクリンク最速を誇っただけのことはある)。

いろいろな意味で「近い」両者ではあるものの、フェラーリSF90ストラダーレのリバリー(ストライプ)はペイント仕上げ、そしてポルシェ918のマルティニカラー(純正オプション)はステッカーという大きな差異があり、ここは「フェラーリとポルシェ」の考え方の差が如実に出ている部分かもしれませんね。
ポルシェ918スパイダーとフェラーリSF90ストラダーレがドラッグレースを走った動画はこちら
合わせて読みたい、ドラッグレース関連投稿
参照:carwow