| ランボルギーニは2020年にも博物館をリニューアルしたばかりではあるが |
展示企画第一弾は「過去の60年の歴史の偉大さを物語る」
さて、ランボルギーニが本社併設の博物館をリニューアルした、と発表。
この博物館は2020年にも一度リニューアルされており、「ランボルギーニ・ミュージアム・オブ・テクノロジーズ=MUDETEC」という名称に変更したものの、今回はまたランボルギーニ博物館(ムゼオ・アウトモビリ・ランボルギーニ=Museo Automobili Lamborghini)へと改名されています。
ランボルギーニ博物館はこう変わった
そして今回の変更の範囲は過去最大だと言ってもよく、現代的なレイアウトとデザインへ(画像を見ると真っ白になっている)、そして展示車両も含めて全面的にリニューアルされており、 新たに設けられた展示「THE FUTURE BEGAN IN 1963」では、ランボルギーニの最初の60年の歴史の中で、最も象徴的な時代と代表的な瞬間が再現されている、とのこと。
この展示内容は1963年にフェルッチオ・ランボルギーニが同社を創業してから今日に至るまでのブランドとその製品の進化を示しているといい、ここに展示される19台の車両は、いずれもランボルギーニのDNAを特徴づけるものばかりで、ランボルギーニの象徴的な技術およびデザインを物語る内容となっています。
展示コーナーは3つに別れ、「ヘリテージ」ではランボルギーニの市販第一号車である350GT、そしてミウラS、エスパーダ、カウンタックLP400、ウラッコ、LM 002がまずは来場者を迎えます。
「コンテンポラリー」ではディアブロGT、ムルシエラゴSV、ガヤルド・ペルフォルマンテ・スパイダー、ウラカン・ペルフォルマンテ、アヴェンタドールSVJ、ウルス、GT3といったアウディに(ランボルギーニが)買収されたのちの車両が並ぶことに。
そして「フューオフ」なるコーナーもあり、こちらではレヴェントン、セスト・エレメント、ヴェネーノ、チェンテナリオ、シアン、カウンタックLPI 800-4といった少量限定モデルが並びます。
ランボルギーニはかく語る
今回、ランボルギーニ博物館の正式オープンに際し、ランボルギーニの会長兼CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「2023年は、この新しいミュージアムで幕を開ける、独創的な活動と活発な展開に満ちた年になることでしょう。私たちは、国際的なイベント、イニシアティブ、想像を超える活動を通じ、我が社の60周年記念を祝う計画を持っています」。
さらに「私たちは、1960年代の初めにフェルッチオ・ランボルギーニが行った挑戦から始まり、その後に先駆的で革命的なアイデアによって発展し、歴史を上書きし続け、ハイエンドスーパースポーツカーの道を形成するイノベーションを提供してきたのです。ランボルギーニは、これまでも、そしてこれからも、未来を見据えることを止めないブランドなのです」とも。
そして今回、おそらくはじめて公の場にて「60周年」記念ロゴが使用されていますが、このロゴは今後様々なイベントや製品、広告物において使用されることななりそうですね。
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さらにランボルギーニはプレスリリースにて「この展示では、それぞれの時代のルールを破り、常に新しいベンチマークを設定してきたこと、それぞれのニューモデルが意図的に型破りで革命的な方法で誕生したことを強調しています。ランボルギーニのすべてのスーパースポーツカーには、少なくともひとつの破壊的なアイデアが盛り込まれており、当初は突拍子もないように思われたものの、自動車の進化に取り入れられ、自動車のほぼすべての面を常に洗練させることにつながったのです」と述べており、今後も様々な展示物やイベントを期待していいのかも。
なお、ランボルギーニ博物館は上述のとおりランボルギーニ本社に併設されていますが(というか、同じ建物である)、この本社は1963年にフェルッチョ・ランボルギーニが会社を興した際と同じ土地に建っており、その後改築されて現在に至っています(イタリアの自動車メーカーは、フェラーリ然り、マセラティ然り、創業の地にて今まで創業し続けている例が多い)。
さらにランボルギーニはこれまでの自社の”主なトピック”として「1963年に創業、1964年に最初の市販車の350GTを発売、1966年にミウラ発売、1970年に工場拡大、1971年にカウンタック発表、1990年にディアブロ発売、1993年にスーパーカーにおける初の四輪駆動を導入、1998年にはアウディによる買収、2001年にはムルシエラゴ発売、2003年にガヤルド発売、2004年にチェントロ・スティーレ(デザインスタジオ)設立、2011年にアヴェンタドール発売、2015年CO2ニュートラル工場を建設、2018年にウルス発売、2023年には中期計画となるディレッツォーネ・コル・タウリを発表」を挙げており、そしてもちろんここからは今まで以上に輝かしい歴史を積み重ねてゆくことになるのでしょうね。
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