| ランボルギーニはフェラーリの販売に対し未だかつてないレベルで接近している |
さらに2024年に向けてはレブエルトの納車開始など明るい材料も
さて、ランボルギーニが「2023年の販売において、ランボルギーニ史上はじめて1万台の大台を超えた」と発表。
正確な販売台数は10,112台となり、これは前年比で+10%という成長ですが、この歴史的な快挙につき、ランボルギーニの会長兼最高経営責任者(CEO)、ステファン・ヴィンケルマン氏は以下のようにコメントしています。
納車台数が10,000台を超えたことは、ランボルギーニ全体にとって大きな誇りです。 今回のマイルストーン達成は全員の献身的な努力によって可能になり、真のチームワークに基づいた大きな成果です。 しかし、いつものように、私たちは単一のマイルストーンに止まることはなく、2024 年にはさらにエキサイティングな新しい挑戦に取り組む準備ができています。
2023年におけるランボルギーニの販売はこうなっている
そこで2023年の販売における内訳を見てみると、まずマクロ地域(ランボルギーニは世界を3つの地域に分割している)では「アメリカ」が3,465台のデリバリーを記録しこれは前年比+9%で過去最高。
そしてEMEA(欧州、中東、アフリカ)では3,987台(+14%で過去最高)、アジアパシフィックだと2,660台を販売しこちらは+4%となってやはり過去最高。
主な国・地域別の販売台数は以下のとおりです。
- アメリカ合衆国・・・3,000台
- ドイツ・・・961台
- 中国・香港・マカオ・・・845台
- 英国・・・801台
- 日本・・・660台
- 中東・・・496台
- 韓国・・・434台
- イタリア・・・409台
- カナダ・・・357台
- オーストラリア・・・263台
- フランス・モナコ・・・255台
- スイス・・・211
- 台湾・・・131台
- インド・・・103台
これを見るとアメリカが圧倒的で、数年前まで2番めにあった日本は5位が定番となっています(日本は道路事情と車体サイズの関係でウルスの販売台数が伸びず、しかし他地域ではウルスの販売が大きく伸びているため)。
そして「人口比」で見てみると、ドイツや英国、韓国、中東、イタリアあたりの販売台数がかなり多い、と考えることも可能です。
なお、アジアパシフィックの伸びが(他地域に比較して)ちょっと弱いようですが、これは中国での販売が伸びなかった、もしくは減少したためなのかもしれません(国別の増減は今回発表されていないが、ほかメーカーの販売実績を見るに、ほとんどの場合で中国の販売が減っている)。
2023年にもっとも売れたランボルギーニは「ウルス」
そしてモデル別に見てみると、もっとも売れたのはもちろんウルス(6,087台)、次いでウラカン(3,962台)、そしてアヴェンタドール(51台)と少量限定モデル、ワンオフモデルを含むV12モデルが63台納車されています。
ここで注目すべきは(生産が終了段階にあった)アヴェンタドールの納車台数が非常に少なく、しかしそれでも今回の記録を達成したこと。
これはつまり、いかにほかモデル(ウルス、ウラカン)の需要が強かったかをあらわすもので、2024年の販売についてはここにレヴエルトが寄与するため、さらなる成長が見込めると考えて良いかと思います。
なお、下の図はランボルギーニ各モデルの販売状況をまとめたものですが、ウルス、そしてウラカンは「過去最高」の販売台数をマークしており、2023年のランボルギーニの業績は「記録(更新)づくめ」であったということに。
今回の結果を受け、ランボルギーニにてマーケティング&セールス責任者を務めるフェデリコ・フォスキーニ氏は「この傑出した成果は、世界中で当社ブランドに対する認識が高まっていることを明確に示しており、当社が採用した戦略が成功していることを裏付けるものに他なりません。加えて、この成功は54の異なる市場で活動する184のディーラーネットワークの貢献によって成し遂げられました。 2024年の当社の目標は、レヴエルトのデリバリーを確実に行い、そして3つのマクロ地域における当社の成長傾向を確認することです」とコメントしています。
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参照:Lamborghini