Image:Eccentrica Cars
| ランボルギーニ・ディアブロが現代に至るまで進化し続けていれば、まさにこのクルマそのものとなっただろう |
随所に見られる「ディアブロ愛」は見ものである
昨年6月、サンマリノを拠点とするエクセントリカ・カーズ(Eccentrica Cars)はランボルギーニ・ディアブロのレストモッド車両を制作すると発表し、その後にはレンダリングが公開されプロトタイプも目撃されていますが、今週末に開催されるモントレー・カーウィークにて「完全に機能する、製品版と同等の車両」がついに公開(19台のみが製作され、2025年夏頃から製造がはじまる)。
なお、最新の画像を見ると、これまでのレンダリングやプロトタイプからいくつかの変更があり、その主なものはヘッドライトが「ポップダウン」から「ポップアップ」となったとされていることかと思います。※ただしこのヘッドライトの動作の様子はまだ公開されていないので、実際に発表されるまでは構造がわからない
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ランボルギーニ・ディアブロのレストモッドは「シャープに、そして現代的に」
このディアブロのレストモッドについては、あくまでも「オリジナルのディアブロの思想に忠実に」、しかし現代の最先端の技術と素材によってアップデートすることで、よってボディパネルは最新の設計技術を持って全面的に刷新されエアロダイナミクスと冷却性能が最大化されています。
一方でフロントフェンダー上にあるNACAダクトなど、ディアブロの特徴はしっかり残されており、このあたりは「ディアブロ愛」が感じられるところでもありますね。
もちろん灯火類はフルLED化され、前後とも車体に美しくインテグレートされています(全体的にスッキリした外観に。バンパーに組み込まれたトーイングフックなどは秀逸である)。
さらには現代のランボルギーニが多用する「ヘキサゴン(六角形)」もグリル内のネット、エアインテークほかに用いられ、このあたりもランボルギーニへの敬意を感じ取ることができる部分です。
インテリアだとディアブロの雰囲気を色濃く残しつつも(エクステリア同様に)スマートに、そしてクオリティのアップが図られており、メーターはデジタルへと変更されているものの、「フルカラー液晶」ではなく、ある意味で90年代っぽい「ドット表示」。
シフトレバーやスイッチ類は見るからに高い品質を持つ、そして芸術性すらも感じる「アルミ削り出し」。
トランスミッションは現代の「6速マニュアル」へと置き換えられ、5.7リッターV12エンジン(550馬力)には新しいカムシャフト、新しい電子スロットル ボディ、新しいフライホイールが追加されています(もちろんエキゾーストシステムも完全に刷新されている)。
その他サスペンション、ブレーキシステムもアップデートされてホイールは19インチへと拡大されることで乗り心地やドライバビリティが大幅に向上しているようですね。
なお、こちらの動画では削り出しのキー、そして伝統的なキーシリンダー、そしてエンジンスタートの様子を確認でき、エクセントリカ・カーズでは「体験」を重視していることがわかります。
「Eccentrica V12 は、ランボルギーニ・ディアブロに対する私の生涯にわたる憧れから生まれた個人的な情熱プロジェクトです。もともとのデザインに非常に感銘を受けていますが、私は何よりも運転体験を向上させたいと考えました。今日ご覧になっているのは、当社のエンジニアリングチームが、これまで達成可能だった技術とパフォーマンスの限界を超える車を提供するために取り組んだ結果です。」
Eccentrica Cars 創設者兼社長 エマニュエル・コロンビーニ
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参照:Eccentrica Cars