| ランボルギーニは「大量の受注を抱えており」当面はその受注を消化するのみで成長を期待できる |
そして数年後には初のEV、ランザドールの発売も控えている
さて、ランボルギーニは1998年にフォルクスワーゲングループ傘下に入って以来、継続的な繁栄を遂げてきましたが、2023年に初めて年間1万台以上というマイルストーンに達したのち、2024年にはその需要は6%増加し、10,687台を販売したという速報を公開しています。※まだ販売結果を詳細には公開していないものの、ウルスが大きな役割を果たしたことは間違いない。参考までに、日本だとランボルギーニは世界販売の成長を超える前年比130%を達成している
ランボルギーニの2024年はこういった結果であった
そこで今回発表された内容を見てみると、ヨーロッパ、中東、アフリカでの出荷台数が6%増の4,227台、アメリカでは7%増の3,712台、アジア太平洋地域では3%増の2,748台(おそらくは中国が伸びなかったのだt思われる)。
ウルスについては2026年まで完売しており、レヴエルトについても2027年までの生産枠が埋まっているというので、今後(少なくとも)2年の間、ランボルギーニが成長を続けることは間違いないと考えていいのかもしれません。
なお、最新モデルであるテメラリオはまだ納車が始まっていないのでランボルギーニの2024年の記録的な売上に貢献できず、一方で”先代”となるウラカンは生産を継続しており、ウラカンの最後のバリエーション(ステラート、EVOスパイダー、テクニカ、STO、STJ)が今年後半にかけて納車されることでそのライフを終え、9月頃からテメラリオの生産が開始されるものと思われます。※欧州では一般に、7月に当年度モデルの生産を終え、8月は休業、そして9月から次年度モデルの生産に切り替わる例が多い
ランボルギーニのラインアップは今後「PHEVのみ」に
そしてこのテメラリオへと生産が切り替わると、ランボルギーニは「プラグインハイブリッドモデルのみを製造する」スポーツカーメーカーとなり、これはフェラーリやマクラーレン、ポルシェ、アストンマーティンに比較しても「非常に特殊なケース」です。
さらにその後、ランボルギーニは「ピュアエレクトリックモデル」を発売することになりますが、このBEV(純電気自動車)第一弾であるランザドールにつき「市販を延期」することがすでに公式にアナウンスされていて、「2028年ではなく2029年に登場する」ことに。
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その理由は技術的なものではなく、単に(現在のEV市場の動向から見て)ピュアエレクトリックスポーツが売れる土壌が育成されていないからだとされ、つまりランボルギーニは「様子を見てから発売に踏み切ろうと」しているわけですね。
ただ、いったん発売されれば、ランボルギーニはランザドールの販売台数を「テメラリオと同じレベルに達する」と見込んでおり、つまりは相当な規模の需要を獲得できるであろうという自信を見せています。
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参照:Lamborghini