サークルKサンクス限定にて発売された、ランボルギーニ・ミニカーシリーズの「カウンタックLP500R」。
イエロー、グリーン、オレンジ、ホワイト、ブラック、レッドの6色が展開されていますが、同じシリーズからカウンタックではLP400、LP500S、アニバーサリー、そしてこのLP500Rの4種が登場。
ミウラ、ディアブロにつづいて比較的力の入ったモデル展開となっています。
実車は1台のみ制作されたカスタムモデルでボディカラーはブラックのみ(よってイエロなーなどモデルカーで再現されるブラック以外の5色は実際には存在しない)。
ほかモデルには見られないストライプが特徴でウイング形状が独自のもの、かつエンジンはノーマルという点ではウルフ・カウンタックと相違があるモデル。
1978年頃に日本に入ってきた後、今も日本で保管されているそうですが、ランボルギーニにおいてはウラッコ・ラリー、ミウラSVRなど「世界に一台」のモデルが日本にある、というのが嬉しいですね(同じくワンオフのミウラ・スパイダーも最近まで日本にあった)。
なお、実車のボディカラーがブラックのみという事実を反映してか、ヤフオクにおける相場もオレンジやイエローなど「実在しない」ボディカラーに比べ、ブラックの落札相場のほうが高くなっています。
ミニカーを見るとルーフやリアウイングの翼端にはその形状を縁取ったようなラインが施されており、期せずして「トロン風ライン」の魁となっていたのか、と考えたりします。
カウンタック 25thアニバーサリー。
1988年登場で、カウンタックシリーズの中ではもっとも多くを生産されたモデル。
当時の流行もあり、ボディカラー同色部分が多くなっています。
ただしこれはモデルカーにとっては難しいところで、塗り分けが無いと極端にモデルカーとしての見栄えが下がってしまいます。
かつ、本モデルは細かいフィンなどをうまく再現できずに「線」を再現しただけのデカールで処理されていたり、立体的にフィンを再現している部分も金型が甘かったり、とカウンタック最終モデルの割にはちょっと残念な仕上がりになっています。
それでもほぼ新設計にて金型を再作成していたり、シャシー裏面も実車に忠実に再現したり、と京商の努力が伺えますね。
ランボルギーニ・カウンタックLP500S。
1982年登場で、カウンタックLP400に大きな羽根とオーバーフェンダーが付いていることが特徴。
こちらもカウンタックLP400と同じく、ミニカーとして特筆すべき点はなく、平均的なつくり。
ただしLP400をベースとしながら金型を作り直していることは評価でき、オーバーフェンダー、エンジンフードのヒンジが新たに再現されていますね。
なお、シャーシ裏も新しく設計されており、カウンタックLP400とは似て非なる構造を持ちます。
タイヤもオーバーフェンダーにあわせて後輪が太く、しかもそのトレッドパターンまで変えられており、こういった細かいところまで忠実に再現しようという心意気は高く評価できますね(ふつう、ミニカーの裏までは変更しない)。
ウインカーや追加されたバッジなどもしっかりと再現されており、京商の考え方が良く理解できる一台だと思います。
関連投稿:京商ランボルギーニ ミニカーシリーズ「ランボルギー二 カウンタックLP400(1974〜?)」
ランボルギーニ・カウンタックLP400。
カウンタックの中でも最もシンプルで、もっともガンディーニのオリジナルデザインに近いとされるモデル。
1974年登場ですね。
モデルカーとしては非常に平均的な出来で、とくに良く出来ている部分、そうでない部分は無いと思います。
なお、パイプで組まれたフレーム、当時のラジアルタイヤなど、よく再現されていると思います。
LP500Sと比べるとそのシンプルさがよくわかりますね。
なお、スーパーカーブームの際、やはりまだ若かったのか「いろいろと付いているカウンタック」LP500Sのほうが好きだったのですが、最近になり、シンプルなカウンタックLP400に興味を覚えるようになってきました。