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ホンダが2019年早々に「アーバンEV」の受注を開始、と語る。納車は2019年後半から

2018/03/12

| なんとかこのスタイリングを維持してほしい |

ホンダヨーロッパの上級副社長、フィリップ・ロス氏によると、ホンダ・アーバンEVコンセプトは来年後半に発売され、それに先駆けて来年早々に受注を開始する、とのこと。
ホンダは昨年にこのアーバンEVコンセプトを発表していますが、その直後にこれを市販に移すこと、そして「今から」欧州で発売する車はすべて(ハイブリッド含む)エレクトリック車両になるということを発表。

ホンダはどこまでデザインのために「犠牲」を払えるか

アーバンEVコンセプトは初代ホンダシビックをイメージしたもので、ボディサイズはフィットくらいだとされ、シンプルでクリーンな外観が特徴。
メルセデス・ベンツ「EQ」、フォルクスワーゲン「I.D.」のように未来に行き過ぎているわけでもなく、アウディ「e-tron」のように斬新なデザインを持つわけでもなく、ホンダならではの「優しさ」を感じるデザインですね。

なお、その後にS800をイメージした「スポーツEVコンセプト」も発表されており、やはり親しみやすいデザインを持っています。

ホンダ自身、このアーバンEVコンセプトについては、「このままの姿で市販」としているものの、実際に出てくるモデルはやはりこのコンセプトとはかけ離れた印象を持つだろう、と予測。
というのも、アーバンEVコンセプトのデザイン上のキモは「フォルム」ではなく「ディティール」にあるとぼくは考えているためで、つまり「スマートフォンみたいな、ツルリとした表面」が再現できなければ、このアーバンEVコンセプト同様のイメージは出せないだろう、と考えています。

難しそうなのはバンパー、そしてAピラーとサイドウインドウ、リアクォーターウインドウ、そしてCピラーとリアウインドウ、リアバンパーあたりだと考えていますが、このあたりはまず「段差」ができるはずで、そうなると「スマートフォン」ではなく「ガラケー」になってしまうのではと考えたり。

なお、レンジローバー(というかデザイナーのジェリー・マクガバン氏)はこういったところに異常なこだわりを見せ、「ヴェラール」でそれを実現し、今回のジュネーブ・モーターショーにて公開された「レンジローバーSVクーペ」のサイドウインドウでも「連続性」を実現。
これには相当な苦労があったはずですが、ホンダがそういった「ディティール」にそこまでの手間をかけられるかというと、ぼくは「NO」だと思います。

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